ステージ 1-2
GAME START
魔王の後継者ゲーム。
魔王とゆう存在がいる。
その後継者を決めるゲームは既に始まっている。
そのゲームに勝つには、参加者を殺せばいい。
そして最後に残った者が、魔王になる。
単純にてシンプル。
明快にて簡単。
そして魔王を継承した暁には……
何でも出来る。
文字どうりに、だ。
世界を支配する事も
人を蘇らせる事も
何でも出来る。
参加条件は、異能を持っていること。
そして、ゲーム会場は……
秋葉町
つまり、僕が住んでいる町の事だ。
そして、現在僕はその町のカラオケボックスにて殺人者と対談していた。
「で、何人ぐらい殺せた?」
「ざっと10人ぐらい」
「他の参加者は?」
「ざっと五百人ぐらい……だ」
「意外と多いね……」
「まあな。文字どうり何でも出来るらしいからな」
彼女は注文したラーメンを食べる。
うまくボサボサの髪をスープにつけないようにしてスープを飲む干す。
「そういやそのゲームの事は何処で知ったの?」
「ん、この掲示板で知った」
差し出された携帯の画面には白地の画面に『魔王継承ゲーム』と書かれていた。
タイトルをクリックすると掲示板が現れ、いくつかのスレが並んでた。
そして一番上に管理者が立てたスレがあった。
そこに先ほど説明を受けた通りの事が書いてあった。
もう一度ルールを確認する
たったこれだけのルールだったら……
「なあ、今、参加者で一番強いのは誰なの?」
「一番は……そうだな……、『現象殺し』と『幻想殺し』だな……」
「……痛い」
「まあ……、世の中には自らを『名造者』と名乗る奴がいるからな……」
ほら、と示したレスには『能力の名前』とただそれだけタイトルがあった。
確かに自らを『名造者』と呼ばせる痛い人が何度か書き込みしていた。
「……で、『現象殺し』と『幻想殺し』はどうゆう能力なんだ?」
「『幻想殺し』は……、まあ、原作の効果範囲全体版だ」
「そんな奴がいるんだ……」
「まあ、世の中は広いとつくづく思うよ」
「で、『現象殺し』は?」
「あれは……、まあ、うん、文字どうりだ」
「?」
「効果範囲は左肩から手まで、そしてその効果は……」
バキッ!
そんな音とともに、僕は携帯を折り曲げた、
いや、別にそんなことはないけれど
けど、壁から手が伸びていた
いや、貫いていたと言うべきだろう。
開いた穴がどんどんと開いていき、その男は現れた。
その男はいかにもサラリーマンとゆう格好でそこにいた。
手には一振りの刀を持って、
いや、別に彼は刀なんか持っていない。
だってさっきまで普通だった右手から……
刀が生えていたからだ。
いや、生えていたと言うより、成っていた
右肘から……
日本刀が成っていた。
植物のように。
ブルブルと彼女の携帯が震える。
勝手にメールボックスを開くと……
『接触』
とただそれだけが内容のメールが来てた。
彼女はそれを確認すると……
「っち!」
と、舌打ちし、僕の右手をつかんだ。
そして次の瞬間には……
「え?」
カラオケ店の外にいた。
そのまま、彼女は僕の手を握ったまま走り出した。
通行人は急に現れた僕らを見て驚いてた。
「お前、家は?」
「え?」
「とにかくお前の家はどこだ?」
「えと二丁目の……」
その瞬間、またも移動していた、
いや、別にそんな事も無く
普通に走り出した。
え? 瞬間移動できるんじゃないの?
とゆう目で、彼女を見たが……
「後で話すから」
とだけ言って走り続けた。