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第1話、旅

 ハイデルベルク王国第一王子シン・ハイデルベルクに、隣国アーネスト帝国皇帝より、アーネスト帝国皇女レニア・アーネストと婚姻する政略婚姻が提案され、国王は国力の差から婚姻を受け入れる。

 シン・ハイデルベルクは異世界の日本からの転生者、籠の中の鳥に飽き飽きで、婚姻をだしに出奔を計画、母親の王妃は息子の思惑を見抜き、王国の重鎮と将軍と王子の友人を含んだ一行を強制。

 母親の王妃の強制を渋々に受け入れるシン。

 「男4人で旅か、マシかな、ハイデルベルク王国の女性は胸が小さいし、アーネスト帝国なら胸がでかいし、割りとマシかな」

 「シン様、アーネスト帝国第一皇女レニア・アーネストと婚姻の儀に向かいます。旅のご用意を」  

 「はいはい、学園と城を往復するだけの暮らし、父上の方針で戦闘できないし」

 「旅はなにかと危険です。武器の携帯を」

 「だから戦闘を習った事がない、魔法も使えない、学科と体育とゲーム位、戦闘なんてできません」

 「なるほど、するとユース将軍閣下」

 「なるほどねぇ、戦闘が全くダメ、シン王子は国王陛下、王妃様が大事に育てからな、すると初歩からか」

 「シン王子、ゲームで使っていた武器なら使えないっすか?」

 「武器か、ゲーム位で武器か、ならガンソードで」

 「シン王子、ガンソードですか?」

 「あれか、銃モード、剣モード、射撃と白兵を合わせた扱い難い上級者向けの特殊兵器をねぇ、戦闘の初歩って割りに、どんなゲームしてるだぁ?」

 「シン王子と学生時代にハマったフルダイブ式のオーシャンファンタジー」

 「オーシャンファンタジーって、フルダイブ式の上級者向けに開発され、難易度はハードが普通のハイレベル仕様だったよなぁ、まさかクリアしたかぁ?」

 「クリアできなかった、父上が小遣いを厳しく減らしたから」

 「そウッスね、世知辛いっす」

 「んぁ、まあ、レベルは?」

 「確か、98、カンスト前に父上に減らされたから」

 「俺は97っす」

 「あぁ、なるほどねぇ、シン王子が上か」

 「シン王子はめっちゃ強かったっす。クラスはブレイブ、フルダイブ式っすけど、シン王子は魔法を扱えるっす。ゲーム内で精密魔法攻撃とガンソードに遠近両用を兼ねた万能型アタッカーっす、また装飾品に召喚獣をつけてから召喚士も兼ねるっす」

 「クリアしたかったな」

 「シン様、ガンソードと魔法と召喚なら、軍にあります」

 「そりゃあるがぁ、ハード仕様が普通のオーシャンファンタジーでレベルカンスト前のブレイブって、シン王子はプロ選手かぁ?」

 「違うっす。逆にアマチュアっすけど、プロ選手とガチバトル、シン王子のプレイヤースキルもあって、2勝3敗っす」

 「はぁ、2勝3敗?」

 「そうっす」

 「ランキングは?」

 「プロ選手が四位っす」

 「はぁ、四位に2勝3敗かぁ、悪くねぇな、すげぇな、戦闘もできない素人が、プロ選手の四位に勝ったか、三位か」

 「フル課金に負けた」

 「あぁ、なるほどねぇ、あぁ、なるほどねぇ、じゃあまあ、ガンソードっていくか、魔法と召喚も」

 戦闘訓練の初回、ガンソードを操り、一回に満点、ランキングに入る一位と並ぶ、魔法と召喚はマジックアイテムにカバー。

 使い魔の首飾り、生命のブレスレット、アクセルとクイックのブレスレットを着ける。

 「あぁ、なるほどねぇ、プロ選手の2勝した訳かぁ、すげぇな、初回に満点、魔法と召喚はマジックアイテムにカバー、即戦力じゃねぇか、マゼラ、てめえ四位に勝ったかぁ?」

 「コンビでソロに2勝3敗っす」

 「あぁ、なるほどねぇ、やるじゃねぇか、もやしじゃねぇな」

 「使い魔は選んでいいか?」

 「ああ。最新式って奴だ。複数契約できる」

 「なるほど、オーシャンファンタジーで使っていた軍用シリーズのハイレベルエリート仕様か、グレードは?」

 「なるほどねぇ、素人じゃねぇな、Aだぁ」

 「最新式はAか、なら壁役、キャスター役、ヒーラー役、近接役だ」

 「四体か、もやしじゃねぇな」

 「コストはあれだが、質の良い召喚獣を頼む」

 「ならAのタイタン、キャスター役にイフリート、ヒーラー役にフェアリー、近接役にアイスレディは?」

 「問題ない、使える」

 契約した四体、素人じゃない初回から満点を出した第一王子シン、この妹の第一王女が兄を触る。

 「なんだ?」

 「兄上、もやしじゃないですね、グロリアはびっくりしました。いつもゲームや、漫画にラノベに雑誌を漁るねくらもやしって、思ってました」

 「兄をなんだと思ってんだ、ねくらもやしって呼ぶか普通」

 「グロリアはびっくりしました。ガンソードを初回に満点はハイレベルです。もやしラーメンをすするもやしっ子じゃないですね」

 「おまえは口が悪いな、母上から習えよ?」

 「わかってます」

 「じゃあ、旅にでるか」

 ハイデルベルク王国軍用ガンソードエリート仕様、使い魔の首飾りエリート仕様、生命のブレスレットエリート仕様、アクセルとクイックのブレスレットエリート仕様を装備。

 車は4人乗りの四輪駆動、装甲も内側に付く仕様、牽引にキャンピングカーを二台。

 運転はユース、後部座席に十六才コンビ、助手席に重鎮のバイクル。

 王都からでる、初回に軍用機がエスコート、野外は街道沿いを時速80kmで走る。

 「ユース、野外の街道沿いにジャンクフードのあるカフェと喫茶店とガソリンスタンドと」

 「ちょっとまてぇ、なんで知ってる?」

 「修学旅行に寄った」

 「ああ。国王陛下、王妃様の悩み事がわかるぜぇ、そりゃ心配にもなるわなぁ」

 「マゼラにモンスターは止めようって止められた」

 「マゼラ、帰ったら勲章をやるわ」

 「で、ダーツのギャンブルに二千万金貨を貸してるガソリンスタンドのセシリアってエルフ女性に」

 「どんな学生時代だぁ、二千万金貨だぁ?」

 「シン王子はダーツをミスらいっす、投てきナイフ、銭投げ、手裏剣もミスらいっす」

 「すげぇな、国王陛下は悩みもするわなぁ」

 街道沿いのセシリアを訪ねる。

 「シン王子か、借金の回収ね、現金はないけど、賞金首のネタなら払うわ」

 「賞金首?」

 「流離いのユニークウルフ、街道沿いの車道にでるのよ。稀に軍を襲うデカブツよ」

 ネタを貰い、流離いのユニークウルフを狩りに行く。

 「賞金首の流離いのユニークウルフって聞いたことがねぇな」

 「あれじゃないか」

 車道の中央を歩いてる全長4mの派手な深紅のウルフ。

 「マゼラ」

 降りた二人はガンソードを引き抜き、左右に展開、シンは契約した使い魔のタイタンを召喚、命令に殴らせる。

 左右の斜め前からガンモードに射撃、減らした後にソードモードに左右から斬りつける、至近距離にガンモードにフルオート、左右の斜め前から散開したタイタンの後方に入り、立射の狙撃に片目を潰すコンビ、流離いのユニークウルフが吠える、ガンモードに口の中に射撃、レーザーが口の中を焼く、流離いのユニークウルフはのたうち回り、タイタンの一撃に気絶、コンビが左右の斜め前からガンモードにフルオートに倒した。

 軍資金に賞金、金貨のゴールドに1000万。

 「やるじゃねぇか、マゼラ、シン王子、勲章もんだぜ、自慢していいぜ、4mのデカブツだしよぅ」

 初戦をこえた感想は割りと弱いと感想。

 「タイタンのコストに耐えるなぁ、精神力が召喚士並みかぁ、すげぇな」

 「オーシャンファンタジーのベリーハードより弱い」  

 「オーシャンファンタジーのプロ用のベリーハードか、すげぇな」

 「10年も愛用した。クリアしたかった」

 「シン王子とは幼稚園が同じで、オーシャンファンタジーの同期生、ハイデルベルク王国歴200年4月からプレイしたっす」

 「幼稚園?」

 「最初はイージーで、小2にノーマル、小4にハード、中1にベリーハード、中2に2勝、中3に3敗」

 「十分だぜぇ、グロリア王女がそりゃ驚きもするわなぁ」

 「アーネスト帝国帝都まで、旅です」

 「因みに暗殺者とか来るか?」

 「来ませんね。ハイデルベルク王国は平和主権ですし、アーネスト帝国は軍事大国ですし」

 旅の途中でガソリンスタンドによる。

 「旅費に金貨がありますし」

 金貨に支払い、1ゴールドは一円位の価値、シンが知る外食店の定食は千ゴールド位。

 一行の旅は途中のレストランで止まる。

 「なんかな、グロリアの臭いがすんだ、妹のつける香水って中2が好む甘いと清涼感の鼻に来る臭いが」

 牽引する4人乗りのトランクをあけたシン、中に荷物。

 「なんかなグロリアの臭いがな」

 「兄上!」

 荷物からグロリアが発見された。

 「グロリア王女、何故にここに?」

 「王都の停車中にトランクに隠れた」

 軍に連絡、グロリアを引き取る軍用機のヘリ。

 ハイデルベルク王国は北米大陸のアラスカとカナダに地理はまたがる惑星の国土、アーネスト帝国はアメリカ本国とメキシコとカリブ海と南米の大国。

 地理は地球と似る。

 「夕方か」

 「停めて、キャンピングカーとキャンプっすね」

 「マゼラの口調って濃いな、俺は薄いかな」

 「シン様、真似しないでください、外交に響きます」

 「わかってるよ。食事なら、荷物に缶ビーフカレー、お湯にほぐす卵粥が入ってる、爺が必要だからといれてくれた」

 「今日は缶ビーフカレーと卵粥ですね、火は起こしますか?」

 「イフリートをだす」

 イフリートに焚き火を燃やす、卵粥を水に入れて火に温めほぐす。

 缶ビーフカレーは4人分、やや辛口、具はビーフのスライスが8枚。

 「爺から習った食べ方、缶ビーフカレーに卵粥を入れてほぐし、暖かい内に食べ終わると虫除けの臭いが半日はでるらしい、爺も若い頃はこうやった旅だったらしい」

 試した虫除け。

 「こんな感じかな、キャンピングカーか」

 「天ノ川がすごいっす」

 満点の星空、月は下弦の月に三日月。

 「警備もない」

 帝国まで街道沿いを走り、約10日につく。

 高1コンビはキャンプの周囲に獣避けをまく。

 本来なら専用機に直行、国王が若い頃ならと許した旅。

 夜間の交代制の見張り、このシンの時に野盗の20名が見え、3人を起こす。

 「賊かぁ、面倒臭い雑魚が来たな」

 「一応、武装は猟銃の散弾銃が15、拳銃とナイフが5」

 「シンと略式、面倒臭いから王子とかだすなよ。誘拐に来るぜぇ」

 ガンモードの二人は岩影に隠れ、バリアを展開したユース、またバイクルは魔法に防御力を強化。

 ガンモードの二人が射程距離の散弾銃の15人を射殺していく、召喚のイフリートが火炎に焼き払う。

 「お見事です」

 「やるなぁ」

 死体はイフリートに火葬、灰と骨は埋めた。

 星空の天ノ川はどこまでも綺麗だった。









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