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「銀河鉄道の終着駅」(主人公:和彦、78歳、男性、元鉄道員)

鉄道員として人生を捧げてきた和彦。定年退職した今は、駅長時代を回想する日々を送っていた。ある日、昔の同僚から小包が届く。中には、ロシア産フェナカイトのペンダントが入っていた。「このペンダントには不思議な力があるんだ。君もその力を感じてみないか?」同僚はそう記していた。


和彦は、半ば好奇心からフェナカイトを手に取り、瞑想を始めた。目を閉じ、ゆったりとした呼吸を繰り返す。すると、いつしか意識が遠くに飛んでいく。目の前に、見たこともない銀河が広がっていた。


驚く和彦の前に、一台の蒸気機関車が現れる。「銀河鉄道へようこそ」車掌が和彦を出迎えた。導かれるまま機関車に乗り込むと、列車は星々の間を駆け抜けていく。


車窓からは、和彦の人生が走馬灯のように流れていた。楽しかった子供時代、鉄道員になる夢を抱いた青春時代、そして、駅長として働いた充実の日々。喜びも悲しみも、すべてが輝かしい思い出として蘇ってくる。


終着駅が近づいたとき、和彦は自分の役目を悟った。「私は、この銀河鉄道の思い出を、次の世代に伝えていかなければならない」。そう心に誓ったとき、目の前に駅が現れた。ホームには、家族や仲間たちの姿が。みな、和彦を出迎えるために集まったのだ。


瞑想から目覚めた和彦は、胸に温かいものが広がるのを感じた。ロシア産フェナカイトが、自分の人生を見つめ直す機会をくれたのだと悟る。


和彦は、鉄道員時代の思い出を綴った手記を書き始めた。銀河鉄道の夢も、そのエピソードとして加える。ペンを走らせながら、フェナカイトを握りしめる。瞑想で感じた、温かな気持ちを思い出しながら。


完成した手記は、地元の図書館に寄贈された。和彦の体験は、多くの人々の心を打った。子供たちは、銀河鉄道の物語に夢を馳せ、大人たちは、和彦の言葉に人生の教訓を見出した。


和彦もまた、瞑想とともに人生を振り返る日々を過ごした。ロシア産フェナカイトが、いつも新たな気づきを与えてくれる。「人生も、銀河鉄道の旅のようなものかもしれない」。そんな思いを胸に、和彦は穏やかな時間を過ごしていくのだった。


そしてある日、和彦の元に一通の手紙が届いた。それは、和彦の手記を読んだ少年からの手紙だった。「僕も将来、鉄道員になって、銀河鉄道を走らせたい」。少年の夢を読んだ和彦は、フェナカイトを握りしめ、微笑んだ。


「夢は、必ず実現する。信じることが大切なんだ」。和彦は、少年への返事にそう綴った。自分の夢が、次の世代へとつながっていく。そのことに、何よりの喜びを感じながら。


銀河鉄道の物語は、ロシア産フェナカイトとともに、多くの人々の心に希望を灯し続ける。それは、和彦が見た夢の終着駅でもあり、また新たな出発点でもあるのだった。


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