小説家には、いくつ魂があるんだろ?
小説。小説。小説。
これまで、かなり書いてきたけれど。
こういうことは、あまり、つきつめない方がいい。でも、気になる……。
考えてみると、私の作品、知り合いが見たらどう思うんだろ?
面倒くさいから、教えてないけど。
『何を考えているんだ。何を……』って、読んだ人は何を考えているんだ。何を……。
考えちゃいけない。こういうことは、考えちゃいけない。
いや、何も考えずに、誰かを傷つけるのは酷いけど。表現、自由は、あるだろうし…。
だいたい、そんなこと考えてはいられない!!表現大魔神に追いかけられて、お尻に火がついているようなもの。
表現とは、息をするようなもの。
恥ずかしいじゃんなどと言うような人の言うことは聞けぬ。
で、結局、小説書くことは好きなのか?だが。まあ、好きだろう。
小学生の頃ぐらいから、作り話は好きだった。あくまで、嘘だと分かるように話すのだ。
好きだったが、同時に恐ろしかった。これ、間違えたら、将来は詐欺師になってしまう。
人間なんて、ちょっとずつ間違えていけば、運が悪ければ犯罪者だ。だから、小説家なんてなろうと思わなかった。だって、小説家なんて、食べていけるかどうか分からないし。悪い道だ。悪い道なんて、いらないって思うだろ?そうだろ。
まあ、幸い、年齢が上がって自分で、まあ、ほぼ良いか悪いか、大きなところは少なくても分かるようになった。
だけど、そんなの、子供の頃に全く恋愛対象じゃないって言っておいて、好きみたいな話じゃないか。
上手く愛せられないよ、小説を。
なんつぅか、私の小説って、独りよがりだと思うし。
ちょっと、コソッと逃げる準備整えてるし。酷いもんだ。
コソッと逃げる準備整えてる小説。誰が、愛せるよ。言い訳なんていいんだよ!愛を語れ。
やっぱり、魂は一つなんだよ。使い分けるってことはあっても。地に足の部分は、一つのはず。そりゃあ、他の人から見たらよく分からないかもだけど。魂は一つなんだよ。
終
つきつめたら、おかしい。けれど、つきつめたくなるのは、なぜだろう?




