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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

マッチョ百合の少女〜マッチョになってお嬢様に求婚するもお嬢様が自信喪失してるので一緒に魔法少女になってマジカルミラクルパワーで母親を粉砕します!

❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️



少女「マッチはいりませんか

   マッチはいりませんか」

町人「……」

町人「……」

少女「マッチはいりませんか

   マッチはいりませんか」

町人「……」

町人「……」


   ダメだこりゃ

   何もできねえ

   私セールス向いてないわ

   何も解決策浮かばないもん


少女「あ゛ー。だりー」


   うーん

   うーん

   そうだマッチを擦ろう

   シュッ



〜〜〜〜〜〜〜〜



老婆「どうしてマッチョにならないんだ?」

少女「そうか筋肉か」

老婆「マッチョ」

少女「マッチョ」

老婆「ワハハハハハ」

少女「ワハハハハハ」



❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️



   そこで私は筋トレを始めた

   虫や爬虫類のタンパク質を

   補給しながら筋肉を痛めつけた。

   腹痛や肉離れを起こして、

   その度に強くなった。

   そして運命の日


   自宅の前をお嬢様の馬車が通過した


少女「ガッテム!」


   心臓がきゅん❤︎

   これは……百合だ!

   走るんだ!


少女「お嬢様ァァァァァァァ」

お嬢様「ん? キャアアアアアアアアアアアアア」

少女「私と付き合ってください」

お嬢様「嫌だ、誰がアナタのような

    脳筋ゴリラと付き合うのよ」

少女「あなたです」

お嬢様「やかましい!」

馬「ヒヒーン」


   馬車が加速したので

   私は馬車を片手で持ち上げてやった

   ぐわん


お嬢様「ひええええええええ」

少女「さあこのままお父様と話をしに

   行きましょう」


❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️


   ジムみたいな豪邸

   鉄筋をイメージさせる色の四角い家

   屋根にマッチョ銅像が2体

   ハードでパワフル




お父様「ハーッハッハッハ

    力こそパワー

    パワーが無い者は去れ」

少女「パワーはあります。フンッ!」

お父様「ぬおおおおおおおおおおお

    それはマッスルパワー!

    素晴らしい。素晴らしいぞ」

少女「マッスルの素晴らしさを

   分かってくれる人がいた!」

お父様「おうともよ。マッスルは筋肉」

少女「筋肉はマッスル!」

お父様「ハハハハハハハハ」

少女「ハハハハハハハハ」

お嬢様「ちょーっとお父様、

    こんな平民さっさと

    追い出してちょうだい」

お父様「おおそうだった。ごほん。

    筋肉少女よ、ここへ何をしに来た」

少女「お嬢様と結婚しに来ました」

お父様「ならばこの私を倒して行け」

少女「望むところです」

お嬢様「えええええええええ」


   私は父をぶん殴った

   ドゴォォォォォン


お父様「いい一撃だ。てや!」

少女「うぼっ」


   ドゴォォォォォン


少女「せいっ!」


   ドゴォォォォォン


お父様「ハッハァー」


   ドゴォォォォォン


   一進一退

   両者譲らぬ攻防

   これけっこう楽しいかも


お嬢様「見てられないわ」


   あ、やべ

   お嬢様が逃げた


少女「待って」

お父様「隙あり!」


   ドゴォ


少女「カウンター」


   ビシッ


お父様「やーらーれーたー」

少女「勝った。お嬢様ー、待ってくださーい」


   まずい。めっちゃ嫌われたかも



❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️



   庭の隅でお嬢様が座り込んで

   うじうじしている


お嬢様「なんで私を見てくれないの

    どうしてお父様の筋肉を見るの

    マッチョなんて嫌い」

少女「じぃー」

お嬢様「なによ」

少女「じぃー」

お嬢様「なによなによ」

少女「脱げばすごそう」

お嬢様「はあ?」


   ドレスに包まれている

   お嬢様の本誌は謎

   だから確認しないとね


少女「そのまゆげは、あなたの好み?」

お嬢様「いいえお母さまの」

少女「じゃあ髪型は?」

お嬢様「お母さまの」

少女「じゃあそのドレスも」

お嬢様「お母さまの好みよ」

少女「そうか母親ぶっ飛ばす」


   屋敷へ突入だ


お嬢様「ま、ま、待ちなさい」

少女「うん?」

お嬢様「お、おおお、お母さまとは

    わわわ、私が決着をつけるわ

    あなたの、出る幕は、ななな」

少女「震えてる」


   ぎゅっ

   やさしくハグ


お嬢様「なっ、なっ」

少女「大丈夫。1人じゃない」

お嬢様「う、うるさい」ペチペチ


   よしよし

   よしよし

   ……

   ところでお母さまってどんな

   バケモノなんだろう


お嬢様「あー。他の女のこと考えてる」

少女「ああごめんなさい」

お嬢様「ばかばかばかばか」


   ベシベシベシ ベシベシベシ



❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️



   VSお母様


   やたらガタイのいい

   ドレスを着たレディ

   絶対強い。絶対強い。

   オーラからして違う。


お母様「ファファファ。この私に勝てると

    本気で思っている……哀れだわ」

少女「やってみなきゃ分からない」

お母様「ならばかかって来なさい」

少女「てーい」


   腹パン!

   ゴーン!


少女「んんん?」

お母様「ファファファ。私は鋼の毒婦

    半端な拳は骨を痛めるわ」

少女「痛っ」


   なっ、腕が紫に腐食している

   あいつ、鋼と毒の両刀使いか


お母様「レベルが違うのよ

    はぁ!」

少女「ぐふぅ」


    殴られた

    ブチッ

    首の神経がちぎれた

    ただのパンチで……

    だめだ

    意識が……


〜〜〜〜〜〜〜〜


目の前が真っ白になった


〜〜〜〜〜〜〜〜


◯自宅


少女「うーん、ここは?」

ママ「あんたどこほっつき歩いてたの

   はよマッチ売れ」

少女「んあ?」

ママ「こちとら飢えとんじゃ

   売れるまで粘って来いや」


   ドゴォ


少女「ひえっ」


   マッチを持って

   街へ出た


少女「……」


   いや売らねーよ。

   筋肉だッ!

   マッチではない、マッチョだ!


少女「うおおおおおおお」


   道中で毒虫を食いながら

   腹を満たしていく


お父様「もういい、もういいのだ」


   なんか来た。

   お嬢様のお父様だ。

   顔面蒼白だ。


   我々は並走した。


お父様「母には私から謝っておく

    だからもういい。

    母は強すぎる

    勝てるわけがないよ」

少女「ダメだ。勝てるまで粘るんだ」

お父様「お主を冒険者ギルドに紹介する

    Aランク冒険者として優遇措置を

    便宜を計って

    はあはあ、ぜえぜえ

    速いなお主」

少女「ここで止まったらダメな気がする

   私の身体が半分壊れるまで

   大丈夫、チャレンジし続ける」

お父様「おお、勇者。ヒーローだ。

    真のヒーローだ。

    お前なら世界を救える」

少女「救うのはお嬢様だけだ」


   うおおおおおおお



❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️



◯バトルフィールド


お母様「ぐはっ」

少女「やったか?」

お母様「ふっふっふ。私は不滅だ

    娘の肉がある限り

    ムシャムシャ」

お嬢様「いやああああ」


   ああ、お嬢様の腕が

   食いちぎられてしまう

   どうすればいい


お母様「毒パーンチ」

少女「ぐはぁー」


   しまった、毒を受けた

   私の命はあと8ターン


お嬢様「逃げて。こんな私なんて捨てて

    家から出られない臆病でダメな

    私なんてただ腐るだけだわ。」

少女「だめだ。輝きを諦めてはいけない」

お母様「夢物語だ。輝きなんて、

    喰われて消えてしまうのさ」


   まずい、お嬢様の頭が大きく開く

   今にも、母の金歯が、お嬢様の

   細い首を、ぷちっと、噛み切ろうと、


少女「『プロティア・メタモルフォーゼ!』」

お嬢様「へ?」

お母様「へ?」

少女「『プロティア・メタモルフォーゼ!』と叫ぶんだ」

お母様「馬鹿かお前は」

お嬢様「プロティア・メタモルフォーゼ!」

少女「プロティア・メタモルフォーゼ!」

お母様「うおっまぶしい!」



   ☀️☀️☀️☀️ ☀️☀️☀️☀️

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   ☀️☀️☀️☀️ ☀️☀️☀️☀️



お母様「なんだこの光は!」



   ドレスアップ!


   トゥイン✨

    トゥイン✨

     トゥイン✨



少女「雪原を刺す一筋の光

   ティアサンライト!」

お嬢様「雪原を包む夜の静寂

    ティアムーンライト!」


「「ふたりはプロティア!」」


   バァァァァァァン!


お母様「プロティアだと。調子に乗るな

    この私が叩き落としてやる!」

少女「パーンチ」

お嬢様「パーンチ」

お母様「ぐげぇー」


   よし。押してる押してる


少女「どうお。違和感はない?」

お嬢様「最高の気分よ。もう何も怖くない」

お母様「ぐおおおおおお。おのれぇぇぇ!

    小娘がァァァ、一生この家に、

    閉じ込めてやるー!」


   ゴゴゴゴゴゴゴゴ

   家全体がうねって

   我々を圧殺しようと

   上下左右から壁が来る


少女「行くよ」

お嬢様「うん」


   テーレレッテッテッテテー

   必殺技ムービー


少女「太陽は月を食らい」

お嬢様「月は太陽を隠す」

「「摩訶不思議

  プロティア、ライトアンドダーク

  イクリプス! ハァー!」」



   ☀️☪️☪️☀️

   ☀️☪️☪️☀️

   ☀️☪️☪️☀️

   ☀️☪️☪️☀️

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   ☀️☪️☪️☀️

   ☀️☪️☪️☀️

   ☀️☪️☪️☀️

   ☀️☪️☪️☀️

   ☀️☪️☪️☀️

   ☀️☪️☪️☀️

   ☀️☪️☪️☀️




  ボカァァァァァン




お母様「やーらーれーたー」



❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️



◯結婚式場


   ドレスを着た

   今からお嬢様と結婚する


シスター「病める時もー、

     健やかなる時もー、

     百合イチャイチャし続けるとー、

     誓いますか?」


少女「誓います」

お嬢様「誓います」


シスター「では、誓いのキスを」


少女「ちゅっ❤︎」

お嬢様「ちゅっ❤︎」


   私たちは輝いている。


   めでたし めでたし

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