連載小説を読んでもらいたい私 ~なんちゃってなろう連載考察~
なんちゃって考察です。
まずは考察前半です。
当たり前のことですが、自分が書いた連載小説を読んでもらいたい。
ところが、連載って、基本、読んでもらえない。書籍化作家さんとか、ランキングトップをひた走る人気作家さんとかでなければ、連載小説って、基本、読んでもらえないものです。
以下に、連載と短編の初動pvを5時間分、比較したものを出します(連載は『突然の クラス転移に 物申す 神様お願い ちょっと戻して ~準備のいい僕と、カンのいいあの子の、ちょいラブ異世界生活~』、短編は『陰キャな吃音の僕と幼馴染の理不尽な別れ ~大切なあの子をあきらめなければならないなんて、それはいったいどんな地獄なんだろうか?~』です)。
連載初動5h 短編初動5h
7時台63pv 12時台120pv
8時台21pv 13時台51pv
9時台24pv 14時台40pv
10時台19pv 15時台38pv
11時台14pv 16時台33pv
(2/19土) (2/18金)
時間帯や曜日によるなろうユーザー数の違いも無関係ではないと思いますけれど、だいたい、ダブルスコアで、短編の方がpv数が多いです。
この数値がはっきり示していますが、連載は基本、読んでもらえません。
それはおそらく、連載はエタる(可能性がある)のに対して、短編はエタるわけがないからだと考えます。
その証拠という訳ではないですが、連載作品には『完結ブースト』なるpv増加現象が確認できるから、です。
完結していたら読んでもらえるんですっっ!!
実際、私がアインの伝説という連載を書くにあたって、章の区切りがいいところや章末まで書き切って個人的に満足し、「もう続きはいいや」と完結設定にしていましたが、完結するとpvは伸びました(結果として、続き希望を頂き、本当の完結まで100万字以上も書き続けた訳ですが……)。
逆に言えば、連載は、完結前にはそんなに読んでもらえないんです。
だから、ptが3ケタに届かないとか、5ケタになったことがないとか、それは連載作品ならごくごく普通の平均的ななろう作品なワケです。
100pt超えで底辺作家脱出とか、そういう話もありますが、超えてなくても、それは普通のことなのだろうと思います。
もっと言えば、ptが4ケタに届いた連載作品って、すごいものだ、と言いたいのです。
もちろん、エタるやエタざるやという点以外にも、短編は20作品、更新された連載は10作品、完結した連載は20作品、なろう表紙に紹介される、という数の違いも関係しているでしょう。
本質的に物語がおもしろくない、という可能性だって、あるでしょう。
それでも言いたい。
連載小説は、基本、読んでもらえません。
先に紹介した数値、連載初動5hで、ブクマ5、評価0の、総合10ptですよ。「やった! 2ケタあるじゃん!」と歓喜の叫びですよ(ちなみに短編の方はジャンル別の夕方ランク65位45ptでした。連載は当然のランキング圏外、宇宙の果てでしょうね)。
とにかく、連載小説は、基本、読んでもらえないので、読んでもらえるように、いろいろと頑張るのです。
それがたとえ、どんなに姑息なマネだったとしても。
時々、『短編詐欺』という言葉を聞きますが、アレ、すごく気持ちはわかりますよ。作者側の。短編でどのくらい読まれるか、手探りしてみて、それを連載の長編化するワケです。ただし、短編がプロローグで、続きを長編として連載するパターンと、短編としての全体の流れはそのままで、プロローグからエピローグまでの、登場人物の心情描写などがさまざまな視点で追加されるパターンとで、違いはあるのかとは思います。
実際、私が書いた短編も、「続きが気になる」という感想は頂いているので、前者のパターンが多いのではないか、と思います。もちろん、「この時の彼女の気持ちが気になる」みたいな、後者を求める感想もあるので、読者としてはとにかく、短編をもっと物語としてふくらませてほしい、という願いがあるのでしょう。
連載小説は、とにかく、なかなか読んでもらえません。頑張ります。
では、考察後半です。
連載1日経過。
昨日(2/19)のpvは414pvでした。連載の場合、これが即、読者数にはなりませんよね。1日3話更新ですから、この3分の1の可能性が高い。つまり読者数はだいたい130人~140人くらい、ということになります。
1日経過して、日間恋愛異世界転生/転移ランキング165位42ptです(ただし160位~166位までは同ポイント)。異世界転生/転移ランキングは300位まであります。現実世界恋愛だと100位までですね。ちなみに日間異世界恋愛ランキングは100位が242ptですから、もう、比べる意味がないですね。激戦区です、はい。200ptも届いてません。全然足りません。
では、pvの推移と更新を見て、いろいろと考えていきたいと思います。
第1話公開(7~11時台合計141pv)
7時台63pv ←現在の最大pv
8時台21pv
9時台24pv
10時台19pv
11時台14pv
第2話更新(12~18時台合計167pv)
12時台31pv
13時台25pv
14時台32pv
15時台24pv
16時台13pv
17時台22pv
18時台20pv
第3話更新(19~6時台合計163pv)
19時台39pv
20時台21pv
21時台24pv
22時台11pv
23時台11pv (↓短編同時刻帯pv数)
0時台20pv 0時台29pv
1時台9pv 1時台30pv
2時台5pv 2時台16pv
3時台0pv 3時台20pv
4時台2pv 4時台18pv
5時台15pv 5時台17pv
6時台6pv 6時台10pv
第4話更新
7時台60pv 7時台12pv ←更新でpvは伸びる! これは連載の利点。
第1話公開から第2話更新までの7~11時台のpvは読者数に近いと考えられます。1話分しかないですからね。つまり、そこで141pv……141人の読者がまず目を通してくださった、と考えます。
第2話更新の12~18時台は167pv、第3話更新の19~6時台は163pvです。
単純に考えれば、1日3話更新で、だいたい160人の読者を獲得できた、ということになります。
ですが、小説情報を確認すると、ブックマーク登録は12件です。ブクマはptにつながるので重要ですね。
160人の読者を獲得したとして、ブクマ12件では、約150人がブクマではない方法で連載を追っている、ということになってしまいます。
ブクマ以外の方法といえば、まずはお気に入りユーザですかね。ちなみに私の逆お気に入りユーザは300超えてますので、逆お気に入りユーザの半数が連載を読んでくれていない、ということに(泣)。
なろうのマイホームにはお気に入りユーザの新着小説が載りますからね。でも、ここの利用だとブクマはなしですから、当然ptもなしです。読者数がptにつながらない一番大きなポイントではないかと思います。
あとは自分のブラウザでのページ登録がありえますよね。もちろん、なろうのptとは何の関係もございません。
連載小説は短編小説と比べて、読んでもらえないだけでなく、ptの獲得も難しいのかもしれません。
まあ、もはやptなど気にせずに書きましょう! というのもアリなのかもしれませんが、やっぱり、人間には承認欲求がありますからね。なろうの仕組み的にも、ptはほしい訳です。
ptに関係なく書くなら、創作のモチベーションの維持が大切なのでしょう。
続いて、深夜帯のpvを見てみましょう。
あえて、短編のpvを横に並べてみました。ちなみに短編は金曜公開なのですでに2日目に入っている数値ですし、ランキングもそれほど上位(だいたい50位前後くらいを変動)にはなっていません。
それでも、短編の方がpvは多い。そして、短編のpv数はそのまま読者数と考えられる訳です。
前半でも述べましたが、あきらかに、連載よりも短編の方が、読まれやすい、ということになるでしょう。
とどめに、現時点での最大pvを確認してみましょう。
なんと、第1話公開時点の初日の7時台が63pvで最大値なのです。
連載スタート時点がクライマックス! なんということでしょう。もちろん、長期にわたって連載した場合は、どんどんpvが伸びるのでこんな結果にはなりません。ただし、書き始め、という点においては、これが重要な意味を持ちます。
連載小説はプロローグが重要、ということかと考えます。プロローグで読者を掴めなければ、ゆっくりと時間をかける、しか、ない。そういうことかと。
では、まとめてみます。
連載は短編に比べて読者とptを獲得しにくい。
短編の方が連載よりも読まれやすい。
連載はプロローグが重要となる。
以上の3点から。
実は、「プロローグ的な短編でどれぐらい読者を獲得できるか、一度探ってから、うまくいきそうなものを長編化して、連載する」というなろう作戦が、連載小説を公開する場合にものすごく効率的なやり方である、と考えられる訳です。上の3点を完全に踏まえたやり方ですもの。
よくタイトルに「【連載版】~~」となっている作品があるかと思いますが、あれこそ、なろう研究の最先端を行く連載作品なのです。
とまあ、そんな結論をpvの推移から出してみました。
……もちろん、有無を言わさず読者を引き込むおもしろい作品を書くこと、が、一番、なんですけれどね。