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女の子

見つけてくださり、ありがとうございます✨



 今回は、独身の頃、看護師として働いていた時の事。


 ある夜勤の朝の検温の時、患者Aさんとのやり取り。


 私 「おはようございます。よく眠れましたか?具合はいかがです?」


 Aさん「おはよう。‥‥‥あのさ、この病棟って子どもが入院してる?」


 私 「いいえ、大人だけですよ」


 Aさん「そっか。夕べさぁ、カーテンから女の子が覗いたんだよね。‥‥‥気のせいかな。それとも寝ぼけたかな」


 私 「んーーどうでしょうねぇ」


 私はなんと言ってよいのかわからず、適当に言葉を濁してしまった。




 数日後、日勤の検温の時、同じ部屋の患者Bさんとのやり取り。


 私 「具合はいかがですか?」


 Bさん「調子はいいよ。それよりさ、注意した方がいいよ。夕べ、子どもが遊んでいたから。走り回っていたから。病室で走り回っちゃ不味いでしょ」


 私 「え?子ども?」


 Bさん「そうそう、子ども。女の子かな」


 私 「そうですか‥‥‥女の子。今、この病棟には子どもは入院していないんですけど、念のため気を付けるように他の人にも伝えますね」


 Bさん「うん、そうした方がいいよ」


 一通り検温が終わるとナースステーションに戻り、カルテに記入しながら (当時は電子カルテではなく、紙のカルテだった) 同僚看護師Nさんに、AさんBさんの話をした。


 彼女は少し嫌そうな顔をしてこう言った。


 同僚 「私もAさんから聞いたよ。なんかさ、女の子が身体の中に入ってきて、話すんだって‥‥‥何だと思う?」


 私 「ええ?何ですか、それ。不気味ですけど」


 同僚 「だよね、他の人にも聞いてみる?」


 私 「そうですね」



 私達は、婦長や主任、他の同僚看護師、医師にも話してみたが、誰もAさんBさんから話を聞いた人はいなかった。



 私とNさんがからかわれたのか、たまたま私達にだけ話したのかは不明だ。

 でも、話をしている時のAさんBさんは真剣な顔をしていたし、嘘をついているようには見えなかった。


 その後、AさんもBさんも、女の子の話をすることなく退院していった。


 

 あの病室にだけ女の子が居たのか、来たのか、そもそも嘘だったのか‥‥‥全くわからないけど、こういう事ってありそうな気はする。




 病院っていろいろあるんですよ。


 なので、消灯したらぐっすりと眠るといいと思いますよ。


 


 




読んでくださり、ありがとうございます✨

また、おつきあいくださると嬉しいです。

皆様に良いことがありますように✨

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