何の音?
見つけてくださり、ありがとうございます✨
私の家族は、夫・息子・娘・ワンコ、そして私の4人と一匹。
息子は2階の自室、娘は友人宅にお泊まりに行っていて、1階には夫と私とワンコだけだったある日のこと。
夫は和室でワンコと一緒に寝ていて、私はリビングのソファーで本を読んでいたが、いつの間にか寝落ちしてしまっていた。
突然、大きな音が聴こえた。
---バシンッ!!
びっくりして飛び起きた。
( 何?何?何の音? )
辺りを見回しても特に変わりはないいつもの部屋。
時計を見ると、午前4時。
バシンッという音は、よくコントとかで使われるハリセンのような音に似ていた。
( 寝ぼけたかな? )
寝直す前にトイレに行ったところで、また音が聴こえた。
---ドンッ!!
今度は玄関の方から聴こえた。
( ? 今はちゃんと起きてるし、しっかり聴こえた )
玄関に行ってみるが、ここも特に変わりはない。
もう、シーンとしている。
リビングに戻り、ソファーに座って考えてみる。
( バシンッという音は、神棚や仏棚のある方から聴こえた。ドンッという音は玄関から。もしかして‥‥‥何か変なものが家に来ていたのかな? )
私は神棚、仏棚の前に行った。
( あっ。すっかり、忘れていた。お供えのお水を出しっぱなしにしていた。これは不味いよね。 )
私は慌てて水を片付けた。
以前、本で読んだことがある。
いわゆる、霊という存在は常に喉が渇いていて、水を飲みに寄ってくるから、お供えのお水はきちんと片付けておかないといけないと。
本当にすっかり忘れていたのだ。
( もしかして、変なのが入って来たので、バシンッとやっつけ、玄関からドンッと追い出してくれたのじゃないかな? )
一度そう思うと、それしか考えられなくなった。
手を合わせてお礼を言った。
おそらく、やっつけてくれたのは、お不動様だと思う。
神様は、夜は活動されていないと聴いたような気がする。
確認のしようがないが‥‥‥。
そこで、ハッと思い出した。
娘はお泊まりに行っている、大丈夫かな。
お不動様に、娘も護ってくださいとお願いした。
静かな中、私はもう一眠りすることにした。
翌日、帰ってきた娘に朝方の出来事を話すと、眼を見開いてびっくりした顔をした。
「どうしたの?」
「それって何時くらい?」
「4時くらいかな」
「あのさ、5時過ぎくらいにさ、アパートのお風呂場の方からさ、ドンッっていう大きな音が聴こえたんだよ」
「お風呂場?」
「そう。○○ちゃんと見に行ったんだけど、何もなくてね。物も落ちてないし、何だろうって話してたんだよ‥‥‥」
「うわぁ‥‥‥それってたぶん、何か居たんだよ。お不動様にお礼を言うんだよ」
「‥‥‥うん、そうする‥‥‥」
娘は素直に、仏棚のお不動様に手を合わせていた。
私は、悪い物関係は、お不動様に護ってもらうのがいいと思っている。
あの剣でバッサリとやっつけてくれる、きっと。
確か、あの剣は倶利伽羅龍王って言うはず‥‥‥。
カッコいいよね。
今日も私は、神様・仏様に手を合わせるのであった。
読んでくださり、ありがとうございます✨
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