表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
56/115

メメズ?ミミズ?

穴から姿を現したのは巨大ミミズ。

身体全てが穴から出てないから体長は分からないが穴から3メートルぐらい身体を出している。太さは周囲1メートルぐらいありそう。


「えっ、チンアナゴ!?」


「いやワームでしょ!?」


「そんな事は良いから戦闘準備!!従業員の皆さんは馬を連れて避難してください!!」


私は叫びながらメニュー画面を操作して装備一式を装備する。

武器は棍ではなく長杖。

流石にこんな大きな魔物相手に殴り掛かりたくはない。


「ウインドカーテン!!」

「ファイアカーテン!!」


ミミズは土属性と仮定して風属性のウインドカーテン、防御魔法を唱える。

一応、水棲生物のチンアナゴの可能性も考慮して火属性の防御魔法も唱えとく。


「ソイルショット!!」

「ウォーターショット!!」


私は魔力操作を使い貫通力が上がるイメージで魔法を放つ。

ミミズに命中するが貫通力が上がったかどうかは分からない。

まさか王都の中で魔物と戦闘になるとは。

こんな事なら魔力操作で何が出来るか実験しとくんだった。


ミミズが頭を振り私がいる場所めがけて頭を叩き付ける。

私はそれを横っ跳びで避ける。


「エリザお待たせ!!」


ミミズに手斧が投げ付けられる。

そして片手斧を持ち、鎧を纏い、盾を構えたサンドラがミミズの前に立ちはだかる。


「ライトスピア!!」

「ダークスピア!!」


ヒルデの魔法がミミズに突き刺る。

その痛みを振り払うようにミミズは身体を捩り、薙ぎ払うように頭を振る。

サンドラが体重をかけ盾を構え、それを受け止めようとするが身体ごと吹き飛ばされた。


「ちょっ!!」


サンドラを吹き飛ばしたミミズの頭はそのまま私やヒルデを襲う。


私は後に飛んで辛うじて避けたが魔法を撃とうとしていたヒルデは吹き飛ばされる。


「ファイアショット!!」

「ウォーターショット!!」

「ソイルショット!!」

「ウインドショット!!」


魔法を乱射してミミズの気をこちらに引き付ける。


「サンドラ!!ヒルデ!!生きてる!!サンドラは私がポーションかけるからヒルデは自分を回復させて!!」


「エリザ!!私はまだHP大丈夫だからボーション要らないよ!!」


私が声を掛けるとサンドラから返事が返る。


「ヒルデ!!生きてる!?返事は!?」


「・・・うぅ、咄嗟に盾で受けたから何とか大丈夫。穴から完全に出てこないみたいだから遠距離から一方的に殴ろう」


ヒルデが回復魔法で自分を回復させながら作戦を立てる。


「私は遠距離向かないのに・・・」


そう言いながらもサンドラはミミズから距離をとり、手斧を投げ付ける。


「【集中】【強射】」


装備を片手剣と小盾から長弓に変えたヒルデがミミズに矢を撃ち込む。


ミミズの攻撃範囲外から攻撃をし続けると、ミミズは頭を土の中に突っ込んだ。


「あっ、逃げる!!」


サンドラが片手斧を握り追撃しようと突っ込んだ瞬間に、ミミズは顔を上げサンドラの方を向く。


「危ない!!ライトシールド!!ダークシールド!!」


コンタクトレンズを巨大にしたような光の白い盾と闇の黒い盾がミミズとサンドラの間に出現する。

それとほぼ同時にミミズはサンドラに向けて口から土砂を吹く。

それを光の白い盾が受け止めた数秒後、光の盾は砕け散り、土砂は闇の黒い盾へ到達する。

闇の黒い盾も土砂を受け止めた数秒後に光の盾と同じように砕け散る、

しかし光の盾と闇の盾が稼いだ数秒の時間のおかげでサンドラは土砂を避ける事に成功した。


「ヒルデありがとう。今のはヤバかった」


「サンドラ、倒すより死なない事を優先しよう。今までに無い強さだよ!!持久戦でいこう!!」


「サンドラは手斧を投げ付けて!!ヒルデは回復とサポートメインで!!私がチクチク削るね!!」


私は2人に声を掛け、MPポーションを飲み減ったMPを回復する。

ミミズから距離をとり、土砂のブレスを避けながら、主に私の魔法とヒルデの弓で、更にサンドラの投げ斧でミミズのHPを削る。


20分ぐらい経った頃だろうか。

MPポーションを幾つか飲みし、足元がふら付き始め軽くテンションが上がってきた頃、遠くから声が聞こえる。

あれ?ポーション酔いって幻聴まで聞こえるのかな?などと考えながら魔術を乱射してると聞こえる声は大きくなる。


「おーい!!大丈夫か!!生きてるか!!」


「おーい!!嬢ちゃん達!!」


牧場のおじさん達が援軍に来てくれた。

手には牧草用のフォークを持っている。

目を細めて見れば、馬に跨がり槍を持った騎兵に見えるような気がしないでもない。

『いけぇドンキホーテ!!風車の様に頭をヘッドバンキングしてるあのミミズに突撃だ!!』

そんなかけ声を妄想をする。ヤバい。楽しくなってきた。


よし私もおじさん達が到着する前に突撃だ。

一番槍は魔法使いの誉よ。

私は【収納】に手を突っ込み長杖から棍に持ち替え、ミミズに突撃する。


「ちょっと!!エリザ!!」


叫ぶヒルデの声が聞こえるが気にしない。

棍スキル15で覚えた『強振』を使い土砂のブレスを吐こうと口を開いたミミズの下顎(?)を棍で下から上へと殴り上げる。

金属製の棍で殴られたミミズは口を強制的に閉じられ土砂ブレスをキャンセルされる。


「もう、何やってるのよ!!」


動きが止まったミミズの身体に走ってきたサンドラが片手斧を振り下ろす。

そして私が更に追撃をする。


「ファイアショット!!」

「ウォーターショット!!」

「ウインドショット!!」

「ソイルショット!!」


ミミズに向かって棍で突きを放ち【魔力操作】を使い棍の先から魔法を乱射する。

MPが一気に減った感覚を覚え【収納】からMPポーションを取り出して飲む。


「よし、これでまた24時間戦える」


私はまた根を構えてミミズに殴り掛かる。


「ヒルデ!!エリザが完全にポーション酔いしてるよ!!回復できないの!?」


「私じゃ無理!!」


そんな声が聞こえるが何を言ってるんだ私はまだ酔ってないぞ。

ここまで戦ったのは私たちなんだから牧場のおっちゃんに一番槍を奪われる訳にはいかないのだよ?明智君。

そう考え私は槍を持ってない事に気付く。

槍が無いなら作ればいいじゃないか。


「ファイアボール」


棍の先に【魔力操作】でファイアボールを留める。

頭を振って襲ってくるミミズの攻撃を避けると、そのミミズに向かってファイアボールの留まった棍で突きを放つ。

更にヒルデが放った矢がミミズに刺さり、サンドラの片手斧が振り下ろされた所でミミズは光へと変わる。


トドメをサンドラに奪われた・・・。

ミミズの首はサンドラのものか。

次は負けないぞ!!もう一匹出てこい!!

ミミズが出てきた穴を見るがミミズは一向に出てこない。

根性無しめ!!お前もミミズなら根性を見せろ!!リアルじゃ真夏のアスファルトに飛び出して全身を根性焼きするミミズだって居るんだぞ!!

BGMでボレロ流してやるからさ!!


「ヒルデ!!エリザ、きっと変な事を考えてるよ!!1人でニヤニヤして気持ち悪いよ!!」


◆◆◆◆◆


気が付くと私はベッドの上で寝てた。


「あっ、酔っ払いが起きた(笑)」


あれ?どこだここ?


「エリザはポーション酔いで寝ちゃったんだよ?何処まで覚えてる?」


サンドラが私の顔を見てニヤニヤしてる。


「えっと・・・巨大ミミズを倒したあたりまで・・・」


「エリザが棍を振り回してミミズに殴り掛かった時には唖然としたわよ」


ヒルデに軽く怒られる。

そう言えばなんで私は長杖から棍に持ち替えて殴り掛かったんだろう?思い出せない。


「それでここは?」


「牧場の主屋の客間だよ。エリザが寝てたしミミズを退治した御礼に今日は泊まっていきなさいって言ってくれてね。あ、これエリザの分の御飯」


「そのせいでイベントポイントは貰えなかったんだよ?」


ヒルデがジト目で私に教える。


「またまた・・・えっ?やめて。私のせいにするのは」


「でも明日は馬に乗って遊んでいきなって言って貰えたよ」


巨大ミミズを倒して報酬は乗馬体験か・・・。


「いや、乗馬までして牧場を出たらイベントポイント貰えるんじゃないの?集会所の手伝いも貰えたの帰り際だったし」


「まあね。一連の流れが終わる明日になってみないと分からないよね。それじゃエリザが起きたから私はご飯食べにログアウトするね」


私が目を覚ますまでログアウトせずに待っててくれたのか2人とも。律儀だな。

そう思いつつ私も2人に続いてログアウトした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ