スキル決定
話が一区切りした処で、注文してた紅茶をティーポットからカップに注いで飲む。
「あ、凄い。本当に紅茶の味がする!!ちょっと冷めてるけど」
「いや紅茶なんだから紅茶の味がするのは当然じゃん」
「クッキーも美味しいよ?ちゃんとバタークッキーみたいな味がする」
「あんたら・・・まぁ、いいわ。スキル取りましょ」
「私は魔法使いらしく、魔法全属性とあとは長杖スキル、ローブに対応してるスキルって服スキルだっけ?」
「エリザ、あんた魔法全属性も取るの?」
ヒルデがお前も説明書を読んでないのか?
と言うような目でこちらを見る
「全属性はロマンでしょ?それに魔法スキルを取れば魔法系のステータスが上がるから、多く取った方が強力な魔法が放てると思わない?」
「確かにスキルに対応したステータスが上がるって書いてあったけど・・・」
「へぇーそうなんだ」
サンドラが感心したように相槌を打つ。
「あんたにはそれも説明しないと駄目なのか」
この数十分でヒルデが少しやつれたように見える・・・気がする。
「このゲームはステータスが全て隠されてるの。一応スキルを1つも装備してない状態ではオール1らしいけど。それでスキルを装備するとそのスキルに対応したステータスが上がるって公式サイトで解説されてる」
「だから、魔法全属性をコンプリートした方が良さそうでしょ?」
私がそう言うと
「あんた本気で極振りで行くの?」
と呆れた目で見てくる
「ダメ?」
「このゲームの魔法の属性は【火】【水】【風】【土】【光】【闇】【回復】の7種類もあるのよ?スキルは10個までしか装備できないのに7個を魔法で埋めて後は杖とローブで9つ?」
「そのつもりだったけど・・・」
「補助スキルはどうするの?魔力アップとかMP回復アップとかもあるのに」
ヒルデに言われて確かにと気付く
「あ・・・確かに魔法を使うのにMP使うものね。MPが切れたら魔法使いなんて置物と変わらないし」
そして少し考え結論を出す
「ヒルデは回復を取るんだよね?」
「うん。サンドラが前衛でエリザが後衛なら回復役は必要だと思うもの」
「じゃ私が火、水、風、土の4属性取るわ。あとは長杖とローブに対応してる服スキル、そして魔力アップとかMPアップとかで魔法系のステータスアップさせる」
私がそう答えるとヒルデは納得したようで、次はとサンドラに声を掛ける。
「サンドラはどうする?」
何か考え込んでたサンドラは
「先にヒルデが決めてよ」
先にヒルデに決めるように促す
ヒルデは操作パネルを呼び出してスキルリストを眺めながら
「ん・・・私はとりあえず片手剣スキル、小盾スキル、軽鎧スキル、回復スキル、あとは対空用に長弓スキルかな。あとは武器スキル用のスタミナアップとか、敏捷性アップとかかな」
ヒルデが素早く決めるとまたサンドラは考え込み
「ヒルデが剣を使うなら、私が剣を使って使う武器が被るのは面白く無いよねぇ。槍はなんか直ぐ死ぬようなイメージがあるからパスで・・・他にあるのは・・・」
一覧を見ながら悩み出す
「鞭や鎌や糸も興味はあるけど前衛なら片手斧スキルかな。あとは重鎧スキルと大盾スキルでしょ?投げ斧スキルと投擲スキルもセットにすると面白いかも」
サンドラのスキル選択を聞いていると赤い進化するロボットが頭に浮かぶ。
「サンドラ、ビームは?ビームスキル取らないの?」
ヒルデも頭に浮かんだようでサンドラをからかい始める。
「ビームなんてスキルないよね?何の話?元ネタは何?」
「秘密。鎧は赤い鎧にしてね(笑)」
「意味分からないから」
とりあえず3人のスキルが決まり、スキルポイントを消費しスキルを獲得する。
そして[スキル変更券]を使いスキルを装備した。
3人のスキルはこんな感じ。
『エリザ』(遠藤 葵)
【長杖 Lv.1】
【服 Lv.1】
【火魔法 Lv.1】
【水魔法 Lv.1】
【風魔法 Lv.1】
【土魔法 Lv.1】
【MPup Lv.1】
【MP回復up Lv.1】
【魔力up Lv.1】
【詠唱短縮 Lv.1】
『ヒルデ』(小野 凜)
【片手剣 Lv.1】
【軽鎧 Lv.1】
【小盾 Lv.1】
【長弓 Lv.1】
【光魔法 Lv.1】
【闇魔法 Lv.1】
【回復魔法 Lv.1】
【敏捷性up Lv.1】
【スタミナup Lv.1】
【走破 Lv.1】
『サンドラ』(佐久間 祐奈)
【片手斧 Lv.1】
【重鎧 Lv.1】
【大楯 Lv.1】
【投げ斧 Lv.1】
【投擲 Lv.1】
【力up Lv.1】
【耐久力up Lv.1】
【命中率up Lv.1】
【移動速度up Lv.1】
【HP自動回復 Lv.1】
とりあえず本日朝の連続投稿はここまで
会話のテンポを優先するか、細かく説明を入れるか迷ってます
あとでどちらかに統一して直すかも