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3/29

*ハイエルフにつき取り扱い注意

続きモノ


もう一話ストック書けたら21時ごろにもう1話投稿予定です。


モチベーションの維持が必要ですがね?

扉越しではよく聞こえなかったが…………首が飛ぶって聴こえたよな?


えっ?……もしかして重罪でも犯してた?ベルフラウさんが顔色変えたのって、もしかして自分じゃ手に負えないレベルの犯罪者だったから?……


あっ、そうだもう一度水晶からあの紙?を出して見てみれば何か分かるかも?


「ステータスオープン……ふぇ?」


ーステータスー

種族 ハイエルフ

名前 メディナ アールテイカー

Level 1

生命力 60

魔力 5680000

攻撃力 5

防御力 8

魔法攻撃力 15(+5680000)

魔法防御力 25(+5680000)

速力 5000

運 10

スキル:雷魔法



いやいやいやいや!平均値知らないけど魔力!

魔力がバグってるよ!レベル1でこの魔力は絶対バグってるって!


水晶から出て来たステータス表を見ながら一人でツッコミを入れていると扉が開いて、最初にあった金髪の兵士が入ってきた。


「申し訳ありません、ノックをしたのですがお返事がなかった為、入室させていただきました。」


「いいえ、お気になさらず…それで私はこの後一体どうなるのでしょうか?」


先程外で会った時とは違い、凄く緊張した面持ちの金髪さんは私の一挙手一投足が気になるのかビクビクしながら動きを見ている。


「はっ!アールテイカー様には大変御不便をお掛けいたしますが、お部屋の御準備が整う迄こちらでお待ち頂いても宜しいでしょうか。」


ロボットの様なカクカクした動きで捲し立てた金髪兵士の言葉に私は、一緒に連行されてたあの白髪の女性みたいな拘束をされるんじゃ無いか?と不安になり顔をしかめる。


「わ、私はランテル三等騎士と申します!お部屋の外で待機しておりますので!アールテイカー様が御用が有りましたらお声をおかけ下さい!」


私が顔をしかめるのを見たランテルと名乗った騎士は脱兎の如く扉から出て扉を閉めた。


「私もしかして…本当に先程の方のように拘束されてしまうのでは?」


そういえば…先程から言葉が変換されているようで意味は合っているが台詞が違う…何処か不思議な感じだが治らない


「……どうしましょう…………あっ、鏡?……そういえば気がついてから自分の姿を客観的に見ていませんし…」


鏡を見つけて手に取る、所々に嫌な予感が漂うが意を決して鏡を覗く。


「……やはり…女性ですわね…私が設定したのは男性だったはずですが……これはどう見ても…」


鏡には、透き通る様な青みがかかった銀髪を胸のあたりまで伸ばし、青い目で白い肌のエルフ耳をした女性が映る。


鏡の中の女性は困った様に首を傾げ顎に手を当てる、手を振れば当然振り返してくる、変顔をしてみるがあまりに綺麗な顔なので変顔に見えない……


「やはり……女性ですね……何故でしょうか?……おお、神よ…私がいったい何をしたと……」


ひと通り現実逃避の為の小芝居を続けていたがこんな事をしてもどうにもならない事に気がついて部屋の隅に置かれていた椅子に座って大人しくする。


「……差しあたっては、急変した兵士の態度と私の今後の処遇が問題ですわね……」


ステータス表で分かるのは能力だけなのか?

それとも兵士だけにしか見えない特殊な表記があるのか?

そして魔力……恐らく異常値を叩き出しているこの数値にはどの様な対応が考えられるのか?


「この国が平和だと仮定しても……封印…拘束…抑止力として確保?……辺りが妥当かしら?」


いくつか想定される状況を考えるが楽観視は出来ない


「もし、もしもこの国……いや、世界がダークファンタジーの世界だとしたら…………魔力供給源として監禁…首輪をつけられ兵器として殺戮……あぁ…最近流行りの魔法生物の苗床……さすがにそれは嫌ですね…」


悪い方に考えるとキリが無いが、最後の苗床だけは全力で拒否したい、そんな事を考えながら時間を潰していた。



その頃、城塞監獄応接室


「おい!そこまだホコリが残ってる!」


「おーい、紅茶ってこれで良いんだっけ?」


「おまっ!それ俺たち用の麦茶だ!そんなもんだしたら魔法で殺されるぞ!」


「あーー、俺死ぬんだったらあのハイエルフ様に告白しようかなー…あの銀髪と豊かな双丘に挟まれれば死んでもいい……」


「やめとけ、他のやつまで巻き込むぞ?……ん?何やってんだ?ベルの嬢ちゃん?」


「……え?……あぁ……これはですね…隊長から手紙書いとけって言われまして…故郷の家族に書いてるんですよ……はは…いもうとよー…お姉ちゃんはもうすぐ天国に行きますよー…………あははぁ…」


「お、おぅ…そんなことにならねぇ事を祈ってるよ…」


普段使用されない応接室を手の空けられる兵士総出で行なっていた。



「あーーどうしましょう……このままだと…私地下深くに封印とかされてしまうのでは?……せっかくの異世界…何とかしないと……私の素敵な異世界ライフが……」


そんな事になってるとは露知らず、メディナは長い銀髪を指先でクルクルしながら今後の事を考えていた。


ーブ〜〜ン…ブ〜…ー


考えていると羽虫が数匹飛んでいるのが見える。

そういえば雷魔法が使えるはず…良い考えだと思ったメディナは指先にパチパチと青白い雷光を迸らせる。


ーパチッ…パチバチッ!ー


どうやって撃つか分からずに、指先で輝きを増していく雷光を眺めているメディナ、段々と規模が大きくなって来ておりいまや部屋一面が青白い光に包まれている。


「あーーー……どうしましょう?……これ、如何やったら収まるのかしら?」


「何ですかこの光は?!…眩しっ……いったい何が!、えっ!ま、魔法?!」


メディナが出した雷光が部屋の外まで漏れていたのだろう、

ランテルが恐怖を顔に貼り付けながら部屋に入る、そして部屋一面に迸る雷光で目が一瞬くらむ


そこには、指先で雷を眺めて薄らと笑みを浮かべるメディナの姿


ーバチッバチッ!……チッ…チチチチチチッ!…チチ…ー


「あっ…これは大変な事になってしまいますね…そうだ!…こうやって………ばーんっ!…」


ーカッッッ!!!ー


ランテルが入室した事に気が付かず、メディナは指先の雷光の音が変わった事に気がつき困ってしまったがとあるビリビリ少女のポーズを真似て指で鉄砲を作り…軽い気持ちで引き金を引く







…………城塞監獄に居た人間は世界の終わりが来たのかと思った



……あるいは、古い戦場で国の魔導師達が総出で放ったといわれる極大魔法を放たれたかと思った







城塞監獄の辺り一面は深い森に囲まれており魔物も多い、1番近くの村でさえ2日は歩かないと辿り着けない。


そんな遠くにある村でさえ音と光が確認できた、そんな光と音が消えた城塞監獄の兵士は、一目散に光が放たれた場所へと急ぐ


「………………あ…………あら?………御免なさい?…ちょっとだけ加減を間違えたみたい…………で?」


そこには腰を抜かした多くの囚人と兵士……そして色々なところから色々なモノを垂れ流すランテル三等騎士が横たわり、強力な魔物が蔓延る森は一直線に焼き払われていた。


この恐ろしい一撃を放った廃エルフは、冷や汗をかきながらどうすれば許してもらえるかを必死に考えていた。

廃エルフとハイエルフは誤字では無いので悪しからず…


今後はどうなるか作者の気分次第…


今回は初めて最後が決まってるんですがね?


いや、ホントに ^^;

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