おかあさんといっしょふたたび
続きモノ
更新しますよ?
遅いですけど…
誤字の報告ありがとうございます、気がつかないモノですね…
ではどうぞ?
取り敢えず冒険者として登録を終えたメディナ達は、クエストを受ける為にカウンターに戻って来た。
「ほらよ、本当はあっちのクエストボードから自分で見繕って来て提出するんだが…」
「…にこにこ…」
「…ったく分かってるよ、そんなにプレッシャーかけねぇでもらえなぇかなぁ?姐さん…。」
カウンターの受付をしていたギルド嬢を押し除けたリバーゼは、カウンターの上に数枚のクエスト受注票を置き、メディナとランテルの背後で、恐ろしいオーラを纏ったまま笑みを浮かべるロイテストに一言言う。
「師匠…じゃなかった、リバーゼさんこれは?」
「高ランクとはいえ、最初からオーガやらサイクロプスやらの討伐をやらすわけにはいかねぇからな、冒険者ギルドの決まりってやつだ…採取とかでもいいが……正直言ってお前らに期待するのはモンスターハントだからお勧めのゴブリンとオーク、ジャイアントボアとかのリストだ。」
ランテルがカウンターの上に撒かれたクエスト受注票を何枚か拾って質問すると、リバーゼがそう説明してくれる。
お前らなら最初からドラゴンとかでもいけそうだがなぁ…
、と呟きながらだったが……
「へぇ…こういう書式ですか、えぇと…こちらは討伐依頼のモンスターで……こちらが報酬?……あれ?これは何でしょう?…」
「…ん?どれどれ?……あっ、コレは追加報酬だね、予定より品質が良かったり、数が多かったりした時に依頼者からのおまけみたいなものかな?」
ランテルが持つクエスト受注票を覗き込んだメディナが内容を読みながら確認していると、ロイテストがひょいっ、と横から顔を出して説明する。
「メディナさん選んでいいですよ、俺はこの辺りのモンスターならお袋に連れられて子どもの頃からだいぶ倒してますから…………………5歳の誕生日祝いがオーク狩りだったなぁ……ははは……」
「ん?ランテル、今なんて言った?俺の聞き間違いか?5歳の頃からって…………」
メディナにクエスト選択を任せたランテルは笑いながらそう言うと途中からどこか遠くを見る目をして笑い出す。
リバーゼが問いただそうとすると、
「いいからいいから!メディナちゃん!コレにしない!初クエストだからベテラン冒険者さんが付き添ってくれるしコレ!コレがおすすめだよ!」
「これですか?……これはゴブリン討伐依頼ですか?」
と、ロイテストがメディナの目の前に1枚のクエスト受注票を必死になって差し出してくる。
受け取ったメディナがランテルに目で確認すると、どうぞ?と手で促されたので、お願いします、と言ってリバーゼに渡す。
「…………ふぅ、姐さん……今回は大目にみるが…次やったらちゃんと罰金もらいますよ?…一応8歳まではモンスター討伐依頼の同行は禁止なんですから……っと、よし、コレでいいぞ…じゃあ宜しくな?期待の新人。」
「はは、なんか変な感じですね…」
「期待の新人…ちょっと恥ずかしいですね…」
クエスト受注票を受け取ったリバーゼがため息を吐きながら、クエスト受注票に判子を押すと、そう声を掛けてくる。
ランテルは師匠にそう言われた嬉しさが顔に出ていて、メディナは何処か気恥ずかしさで頬を少しだけ赤く染めていた。
*****
ギルドの外に出たメディナ達は、ねねが留守番をすることになったので、ゴラムとロス、リルと一緒にノルアドの店に行ってもらい、生活用品を調達してもらうことになった。
最初は離れたくないと渋っていたロスとリルだったが……
「ままと離れる?断るぞ!」
「いや〜!まま〜!」
「お嬢様方?こちらは如何ですか?」
召喚獣の試験は後日ということになり冒険に連れて行けない2人と一旦離れる事になりしがみつかれていたのだが、ねねが、メイド服の袖?から出したクッキーによって難なく懐柔され……
「「いってらっしゃい〜!」」
と、なり、メディナとランテルがギルドの外で付き添いのベテラン冒険者を待っていると…
「おっ?こんな所に可愛い子が……んん?おっ!しかもエルフちゃんじゃねぇか!ちょうどいいや、そんな人族ほっといて俺といいことしようぜぇ?俺は魔力も高いしオーガだって瞬殺だぜ?」
「……ほぅこの街はエルフが少ないと聞いていたが中々上玉ではないか、ふむ、我等王族に連なるエルフに付き従うは本望だろう……」
エルフらしき5人の集団が現れてメディナをじろじろ観察してチャラチャラした軽薄そうなエルフと1番偉そうなエルフが絡んできた。
どうしよう?、とメディナが悩んで横に居る筈のランテルに助けを求めようとするが、ランテルは他の3人のエルフに絡まれていてそれどころではなかった。
「あの、困ります…今からクエストに出るので…」
「クエスト?じゃあ俺らが手伝ってやるよ!その格好見る限り魔法使いだろ?俺は弓も使えるし、楽させてやっから後で楽しませてくれよな。」
メディナがなんとか断ろうとすると、チャラエルフが下心満載の目で見てメディナの銀糸の髪に触れる。
「…おいっ!メディナさんが嫌がってるだろ!離れろ!」
「っ!……テメェ、人族の分際で生意気な…」
だんだんと騒ぎが大きくなってきていた所に、ランテルが3人のエルフを吹き飛ばし、更にメディナの髪に勝手に触れていたチャラエルフを突き飛ばす。
人如きが!と怒りの形相でランテルを睨んだチャラエルフが弓を構えようとした時、
「……うーーん、最近は君達みたいな子は来ないようにしていたんだけどなーー…うん、そっちの3人は見覚えがあるなぁ…ねぇ…君達…この2人ならロイテストさんに勝てると思って連れて来たのかな?かな?かなかな?」
「「「ヒィッ!で、出たぁ!!」」」
ランテルに絡んでいたエルフ達の目の前に目のハイライトが消え、肩に自身の倍はありそうな大槌を担いだロイテストが現れた。
以前にロイテストと会っていたのか3人のエルフは一目散に逃げ出し、
「む、貴様ら主人を置いて行くとは何事か!行くぞチャラン、奴等を戒めねばならん!」
「チッ、しゃーねーっすね…じゃあなネェちゃん、次会った時はヨロシクしようや!」
チャラエルフと偉そうなエルフもそれを追う様に立ち去った。
「本当に…エルフってああいうの多いからなぁ……あっ!メディナちゃんは別だよ?後この街に住んでるエルフも!」
いつの間にかメディナの真横に移動していたロイテストは年相応?な笑顔で笑いかける。
「助かったよお袋、で、何でお袋が此処に居るんだ?親父達と一緒に行ったと思ったのに…」
「そうですね、皆さんもうノルアドさんの店に立たれましたよ?」
ランテルがこの場に居るロイテストに疑問を持ち買い物に行くんじゃ無かったのか?と質問して、メディナも向かった方向を指差しながら首を傾げる。
「あの蛇女のところになんか……ゼッッッタイに行かないんだからっっ!………っと、とにかく…付き添いの冒険者は私、ロイテストさんだよ♪嬉しいでしょ、これでもベテランさんなんだよ?」
ロイテストは、肩に担いでいた大槌を地面にドゴンッ、と落として、屈託のない笑顔で2人にそう告げた。
誤字が多くなって来たような…気がつかなかっただけかな?
気をつけましょう、そうしましょう。
ではまた次回。




