江戸時代…………
江戸時代………
「おはようでござる」
「今日はなんとも気持ちのいい天気でござるなぁ」
「……わしか? わしは東海道をずーーーっと歩いてきた旅のものじゃ」
「……名か? そんな名乗るほどのものでもないので……」
「……おぬし、頭になにかついておるぞ…?」
「どれ、わしがとってあげよう」
「……こ、これは………」
「髪の毛が一本ついておったぞ」
「……いや、生えておったのか……?」
「ははは、おぬしがもしどこぞの磯野のどこぞの波平だったら、和紙は大変な目になっておったじゃろうなぁ」
「何しろ、お主、この一本以外は毛も生えとらんじゃないか、ははは」
「………はぁ、」
「………♫」
「………のどかでござるな」
「ここは良い眺めじゃの」
「おぬし、いつもここにおるのか?」
「ここに住んでおるのか??」
「……良いところじゃのう」
「わしか?? わしは京に生まれ家があるだけじゃ」
「旅に出てからは野宿じゃ!! わはははは」
「??………なぜそんなことを聞くんじゃ?」
「どうでも良いではないか。わしの旅の理由など」
「……わし以外にここに来るものはおるか?」
「そうか……人気の少ないところじゃからの〜、」
「ま、そのかわりと言ってはなんじゃが、猿やら鳥やらが多てある意味賑やかなところではないか」
「……はあ、なんだか眠たくなってきた」
「どれ、ここで一眠りして、」
「そしたらそろそろ出発するかの……」
「それでは、しばし休ませてもらう。でござる」
「おやすみ〜〜〜。でござる」
「…………」
「…………グゥ……グゥ……」
「…………スヤスヤ………」
「……」
「」