誘拐って融解。うん、意味不。
サブタイトルをきちんと書ける人は凄いと思う。
「監視はしてたわよ。当たり前じゃない?」
ん?このお姉さんは何を言ってるんだ?
おまわりさ〜ん!こっちです!おまわりさんが来たら私達ももれなく捕まるくらいのことはしてるから私達も捕まる。駄目じゃん!
しかもそんな事を言われてもどうしようもないって。
もう私達はお姉さんに捕まってるんだし。
警察に怪しまれてたと言われても………ねぇ?どうしようもないじゃん?
ま、もう過ぎた事だから何だって良いよ。
それよりもこのお姉さんが何の意味があって私達を誘拐したのか聞かないと。
「へぇ、お姉さんは私達を監視してたんだ。」
「あら?驚いたのは一瞬だけかしら?」
「うん、一瞬だけ。だって、もう過ぎた事だから。」
「お嬢ちゃんって何かと落ち着き過ぎじゃないかしら?………ローザちゃんが絡む事を除いて。」
そうかなぁ?私って落ち着いているのだろうか?分かんないや。
「そう?自分自身じゃ良く分かんないや。」
「ローザはご主人様が落ち着いているって言うよりも今は考える事を放棄してるだけだと思いますよ。
……………いつもはビビりですからね。今はシステム様が理不尽過ぎて『もう良いや』って投げやりになってるだけだと思いますよ。」
システムって誰?ん?
「お姉さんの名前システムなの?パソコン?」
「ふふ、そうよ。私の名前。」
お姉さんの名前、システムって………
「ぷっ!あはは、変な名前!あはは、システムって。人に付ける名前じゃないじゃん。あはは、はは、ははははは、ひぃ。」
「ご主人様!失礼ですよ。」
確かに。失礼だけど、ぷっ!ふふふ、システムって。ふふふ、あーおっかしいの。
「ふふ、お嬢ちゃんは笑い過ぎよ。……あと人ではないわよ。」
「ごめんって。」
あー面白かった。………人じゃないとかのさっきの発言はスルーしようっと。
「………このままだと話が一向に進まないわね。さっさと目的を言いたいのに。」
そりゃあ、お姉さんが監視してるとか言うからでしょう。
と言うか……………
「私達に何か説明する事何てあるの?
だってお姉さんは私達を誘拐してこの良く分かんない所に連れて来て欲望を満たそうとしてるのかはわからないけど何かしようとしてるんでしょう?
それ、目的を話す必要あるの?………なくない?」
何で人質みたいなもんの私達に話す必要があるのだろうか?
このお姉さん優し過ぎじゃない?
こんなの誘拐犯が此処はどこどこで君を誘拐したのはこう言う事があったからだよって親切に教えてくれてる様な物だよ。
好き勝手にすれば良いじゃん。
お姉さんに主導権があるんだから。
「……まず、私は誘拐してないんだけど。」
「は?」
ん?おやおや?このお姉さんは頭がおかしいんだろうか?
「そんな顔しないで。お嬢ちゃんの可愛い顔が台無しよ?
私が一言でも誘拐しただなんて言ったかしら?」
ドヤ顔を決めてるけど言っ………てはないね。
「言ってはないね。
でもごめんって謝ったじゃない?誘拐した事について。」
「それは………アレよ!その、アレよ。あの咄嗟に言われたら謝っちゃうアレよ。」
日本人あるあるじゃん。
ってか慌て過ぎ。
うーん、他にもかなり誘拐したような事をほのめかす発言してると思うんだけど。
ジトォーーー
「そんなジト目で見ないでくれるかしら?
……………はぁぁ、話が続かないから話すと私はたまたまあなた達を見ていた。
そしたらお嬢ちゃんが《門》をあとちょっとで開くと言う所まで来ていた。
そしてあなたのストーカーを殺した所で《門》が開いた。
開いたから此処に来る権利を得た。
そして私はお嬢ちゃんに《門》の説明と私のおもちゃになって貰おうと思って此処に来たのよ。分かったかしら?」
ふーん、分かんない。
説明になってないね。………最後に本音が漏れたのは分かったけど。
だったら私達はおもちゃになれば良いのかな?
「分かった、おもちゃになれば良いんだね!」
「それは違うと思いますよ。ご主人様。もっと気になるワードが前に出てきてましたよ。」
「そうよ。……………言質は取ったわよ?」
「あ、やっぱりおもちゃにされるんだ。」
ほら、やっぱりおもちゃだ。
「はぁ、ご主人様に話を任せていたら進まないです。」
「じゃあ、後はローザがよろしく。私はもう考える事を放棄したいんだよ。だっておかしいじゃん!此処何処よ!ゲートって何!体から出た鎖は何!?もう疑問が多過ぎて考えたくもないの。」
もう、ほんとに夢だったら良いのに。
………これ、夢か。
「ご主人様!遠くを見てないで私を見てください!」
「ローザ、テンプレだけど頰を抓ってくれない?」
「………夢だと思ってるんですか?」
「うん。」
当たり前。
「はぁ、分かりました。」
ーーーギュウゥゥ!ーーー
「痛いッ!」
はぁ、痛いのかぁ。
夢じゃないんだね。私はローザに体を預ける。
柔らかくてすっべすべ。服越しでも分かる。じゃあ、現実だ。普段と同じくらい柔らかいもん。
あぁ、幸せ……………もう、寝たい。
「それでシステム様。《門》とは何ですか?」
あ、言った通りにローザが話を進めてくれるのね。
じゃあもう私は考えるのをやめまーす。
お休みなさーい。
………ローザが何でシステムって名前を知っていたのかも今は考えなくて良いや。
「ふふ、やっと説明出来るわ。
お嬢ちゃんは寝ないで説明を聞きなさい。
まずは自己紹介ね。と言っても偽名だけど。私はシステム・デストラメンテ。これからの永い間よろしくね?」
偽名って言うんだ。行っちゃうんだ。へー、いや、偽名だからどうしたって感じだけど。
なんか長いのアクセントおかしくない?気のせい?
名前だけじゃあ何処のひ………人ではないんだった。
このお姉さんは厨二病かな?
「まぁ、よろしく。」
「それでお嬢ちゃんの名前は?知ってるけど教えてくれるかしら?」
知ってるんだったら自己紹介いらなくない?
あと、さらっと言ってるけど私の名前何で知ってるの?
ローザが教えたの?いつ?さっき?
「私の名前は佐重喜 神薙です。よろしく。」
「じゃあ、お互いに自己紹介をした所で《門》について教えるわね。
《門》って言うのはザックリ言うと異能みたいなものよ。」
「はあ。」
痛いお姉さんだね。厨二病か。
「ご主人様、厨二病じゃありませんよ。ほんとに異能みたいな力があるんですよ。ご主人様だって体が動かないようにされていたでしょう?」
あれ?何で知ってるの?あとさらっと心を読まないで。
………て言うか心の中の声に反応するってドユコト?
「まぁ、………そうだね。じゃあほんとに異能みたいな力があるって事?」
「そうよ。」
いつから異能系のファンタジーになっていたのだろう?
え?何?じゃあ今までラノベみたいに妖怪とか怪物と戦う高校生とか居たわけ?
ヤベェな。
「ほへぇ。じゃあ私の異能は鎖が出て来るって言う異能?」
自分で言ってて思うけど微妙な異能だな私の。
良いなぁ、お姉さん。だって体の自由を奪うとかが出来る異能ってカッコいいじゃん!
「ふふ、鎖が出て来るってだけじゃないと思うわよ。だって、《門》の《開門》って二つの方法があるんだけどお嬢ちゃんがやった方の方が難易度が高いのよ。しかも、馬鹿みたいに治安が良い日本で人1人殺すだけで大変なのに44人も殺さないといけないのよ?
……まぁ、《地球》は全世界の中で《開門》の条件の生物を殺す数は1番少ないんだけどね?」
また、新しい言葉が出て来たけど要するに難易度が高いんだからもっと凄い異能?ゲート?になるはずって事ね。
あとこのお姉さんは今 全世界って言ったね。って事はこれはアレか。異世界があるパターンですか?異世界転移しちゃうパターン?
ま、私の考え過ぎか。だって異世界転移ってねぇ?ある訳ないじゃん?
まず、異能もないわ。厨二病かッ!夢かな?現実ではないだろう。私の誕生日はまだだしなぁ。サプライズってことでもなさそう。なんだろうね?分かんないや。
もう半年が経ちます。ヤベェな、半年で8話って。ある意味で凄いと思う。
スカディが宝具2になった。嬉しい。
あと全然説明出来なかった。