ふふふ降臨!
ローザ。
どれだけの時間が経ったのだろうか?
五分?一時間?三年?……………分からない。
私には無限に感じる。
ーーーーガチャンッ!ーーーーーー
ローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザローザ。
ねぇ?何処にいるの?
ーーーーギィィィッッ!ーーーー
何処?何処にいるのぉッ!
何処?何処?何処?何処?何処?何処?何処ッ!
「誰?ローザと私を離した奴は?」
そんな奴がいたら、バラしてやるッ!
四肢を捥いで皮を剥いでやるぅ!何があっても許さないッ!
それだけ罪深い事だと分からしてやる!
絶対に殺すッ!
「あぁ!殺してやるぅ!……………殺す、殺す、殺す。」
「へぇ、こうなるんだ。」
「誰?………ローザ……は?」
誰かいる。
私は声のする方に体を向ける。
いたのは黒の喪服に似たような服を着ている優しそうな二十代前半ぐらいの黒髪黒目のお姉さんがいた。
ローザが何処にいるのか知ってるかな?
いや、此処にいる時点で何らかの関係者か。
じゃあ、良いや、何でも。
ローザの事言ってくれるとは思えないし。
「……………殺す。四肢を捥いでやるッ!」
まぁ、関係者って時点で殺して良いでしょ?
ジャラジャラ………バッ!
ーーそんな音がすると思ったら神薙の体に巻き付いているように見える数本の鎖が浮かび上がってくる。
その鎖は先っぽに刃が付いている銀色の何処か神聖な物に感じられる綺麗な鎖だった。ーー
「ふふ!
ローザちゃんと言い、このお嬢ちゃんと言い、素晴らしい《門》を持ってるじゃない。」
なんか、体から鎖が出たんですけどぉッ!何!?怖い!?
まぁ、良いか。………良くは無いんだけどね。
それよりも殺す。ローザを知ってる時点で殺す。
さっさとローザを迎えに行かないと。待っててね?
「じゃあ、《門》も見れたしロックっと。」
さっきからゲート、ゲートうるさいなぁ。
ーーーピキィッ!ーーー
殺、あれ?体が、う、動かない?
何で?訳が分からない。
「ふふん、ふふふ、動かないでしょう?」
「……殺す。」
私は睨みつけるぐらいしか出来ない。
ローザは?こうやって捕まったのかな?
…………一応ローザの事を聞いてみるか。
「おい!私のローザはどうしたの?」
「キャーー、私のローザだってぇ〜。
ふふ、笑える。安心してお嬢ちゃんが考えてるような事はないわよ。」
なんかイラッとくるなぁ。
ん?私が考えてるような事?まずさぁ……
「いや、私から見える範囲にローザがいない時点で考えられないから。」
そっから先の事など考えられない。
ローザがいない、それだけでもう無理。
「ふふふ、どっちも愛が重過ぎるわ。それと、お嬢ちゃんはローザちゃんが壊されるとか殺されているとか思った方が良いわよ。」
ちょっと引いてない?
ん?どっちも?あぁ、ローザ。
あと殺されるとかは無いかなぁ、だってあんなに可愛いんだから。
壊されたら………どうしよう?
あ、マジでどうしよう。何にも考えてなかった。
スタンガンはいつでも使えるように教えてたけどこのお姉さんには何故だか効きそうにない。私の直感だけど。
お姉さんの仲間もこんぐらい意味不なのかな?
……………ヤバい。
まぁ、仲間はいないって事もあるかもしれないから大丈夫だよね?……………ね?
「ローザと合わせて。」
駄目元で言ってみる。
「ふふ、良いわよ。」
「あ、良いんだ!」
良いんだ。
こう言うのって大抵の場合は条件とかあるじゃん。
………あ、今から条件言うのかな。
「ふふ、良いに決まってるじゃない。だってお嬢ちゃんの《門》も見れたしこれ以上はローザちゃんもキレちゃうわ。それと私もそろそろ目的を言いたいんだけど?」
条件とかは無いのかな?
お姉さんは殺せそうにないなぁ………。
………でもね、何がローザちゃんだぁッ!
馴れ馴れしいんだよッ!
私のローザに誰の許可を得てちゃん付けしてんの?
あぁ、ウザいわぁ。
もちろん声には出さない。声に出したら何かされそうだし。
あと目的って何?何すんの?
今はそれよりもローザの方が先だけど。
「じゃあ、ローザと合わせて頂きたいのですが。今直ぐに。」
「ふふ、分かったわ。ロック解除っと。」
ーーーーうわぁ!ビクゥッ!
するとパッと私の目の前にローザが現れる。
ゲームの様な演出とかは一切ない。
驚くほど自然に出て来る。何かないの?
めっちゃビックリしたんだけど?声を上げなかった私を褒めて欲しい。
声を上げたって何も無かっただろうけど上げなかったのはすごくない?
あと、すんなりと合わせてくれたのは意外。それよりも………
あぁ、ローザだぁ。
「ローザ………。」
「ご主人様。ローザは安心しましたよ。」
ん?安心とは?心配してくれたのかな?それよりも………
「ローザァ。寂しかったよぉ……………。ローザに何も無くて良かったよ。」
私はローザに抱きつく。
ローザの匂いがして落ち着いて来た。
「ご主人様大丈夫ですよ。………大丈夫、大丈夫。ローザは何があっても観てますから。」
………眠たい。
落ち着いたら何か眠くなって来た。
……………あのお姉さんを殺そうとするのがめんどくさくなって来た。
なんかもうローザが無事だったらもう何でも良いや。何か白けて来た。あれだけ殺そうと思ってたのに今ではもう何ともないし、ローザに何かあった形跡もない。
まぁ、でもローザ意外の匂いが一切しないのはおかしいけど。
さっき餃子食ったのに。………いや、今は良いや。
でもなんでローザの名前を知ってるの?此処は何処?仲間はいるの?ゲートって何?ロックとは?何でローザが急に現れたの?とか疑問は尽きないけど。
聞いた所で教えてくれなさそうだし。
「ふふふ、お嬢ちゃんはローザちゃんに依存してるわね。
………ローザちゃんはちょっとアレだけど。それとお嬢ちゃん、お礼は?体を動かせるようにしたしローザちゃんと合わせてあげたのよ。」
確かに、……………ん?あれ?……………じゃあ……
「それはありがとう。……でもお姉さんは私たちを誘拐した謝罪は無いの?」
「ふふ、忘れてたわ。ごめん。」
あ、ごめんって言うんだ。……これから何をさせられるのかはどうでも良く無から聞こう。
答えてくれないだろうけど。
「で、お姉さんは私たちを誘拐して何をさせたいの?私たちは奴隷にでもなるの?………それとも風俗?」
………………死ぬほど嫌だけどね。
うーん、ローザと無理心中でもするか。
「ご主人様、そんな事はありませんよ。」
じゃあ何?あぁ、
「誰を殺せば良いの?」
殺しだね。私たちなら捕まってもお姉さんには何とも無いからね。
ローザの事で脅されたら警察に情報を吐かないし、何でもしますよ。
「ふふ、違うわ。……あとこれはお節介なおばさんからの小言ね。
殺しをした日には貴方達はきちんと監視カメラに映らない様に帰っていたのは良いけど行きは気にして無かったでしょう?これじゃあ怪しまれるわよ。唯でさえお嬢ちゃんと顔を隠したローザちゃんなんて言う怪しい二人なのに、行きは写っていて帰りは写っていないだなんて怪し過ぎるわよ。流石に警察も怪しむわ。」
「え?………ええ、分かった。ありがとう。」
怖ッ!え?何?私たち監視されてたの?
やっとハイファンタジーっぽくなって来た。
……それは閑話からか。
説明まで行きませんでした。すいません。
FG○の二部の二章が出ましたね。まぁ、僕はまだ二部の一章なんですけどね。
ちょっとネタバレですがローザの会話がおかしいと思ったかもしれませんが大丈夫です。