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影の中にある  作者: 緑影
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二人目

さて、二人目に出会った彼女の話をしようか。

その子とは近くの公園で会ったんだ。

公園というのは私の住んでいる青立町にある青立公園。

私の住んでいるアパートから徒歩2分。

青立駅からは徒歩10分くらいに位置する。

そんなことはどうでもいいか。

私が公園のベンチで煙草をふかしていると視線を感じた。

なんだと思い周囲を見渡すと彼女がいた。

彼女は猫のような顔立ちをした一見とっつきにくそうだがどこか優しげが見え隠れするそんな女だ。

視線があった瞬間彼女は声を出し逃げてしまった。

私が何かしたとでもいうのか、一瞬戸惑ったがすぐその謎は解けた。

恥ずかしかったのだろう公園のベンチに座りタバコをふかす色男。

その姿を遠くから見ていた彼女は僕と視線があったので恥ずかしくなって逃げてしまった。

そういうことなんだろう。

私は毎日公園にたばこを吸いに行っていた彼女がまた現れるかもしれない。

そういう期待も少なからずはあった。

そして、満を持して彼女は現れた。彼女も僕と同じ考えだったのだろうか。

彼女は私によってきてこういった

「たばこって美味しいの?なんで吸っているの?」

その質問には度肝を抜かれた。私は返答に困った。

私は愛の告白が聞けるかと期待していたのだから。

たばこを美味しいと思ったことは一度もない一度もないといえば嘘になるが。

悩んだ末僕はこういった

「たばこというのは人生と似ている、燃え尽きていく一生を表した芸術みたいなものなんだ。」

的を得ているのかわからないが思ったことを口にした。

「キミ、面白い人だね。」

僕は確信した彼女は今惚れたんだと。

彼女はたまにこの公園にいるからまた会おうねと言ってくれた。

それから長い付き合いがあり今は恋人関係にある。

聞いた話だと彼女には家がなく様々なところを転々としている旅人らしい。

いわゆる自由人というやつだ私はとてもうらやましい。



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