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序章
その時、私はカップラーメンを食べていた。青のトレーナーにジーンズをはいて、お気に入りの椅子に座って、緑色のカップラーメンをちまちまと食べていた。……うん、確かに食べていた。一度食べたら忘れられない、あの味を私はゆっくりと味わっていた。味わっていた……、はずである。
「それなのに、なんで……」
私は呆然として、状況をこれっぽっちも把握できていなかった。
「私は、どこに来てしまったんだろ……」
生暖かい風がすうっーと、私の隣を吹き抜けていった。
その時、私はカップラーメンを食べていた。青のトレーナーにジーンズをはいて、お気に入りの椅子に座って、緑色のカップラーメンをちまちまと食べていた。……うん、確かに食べていた。一度食べたら忘れられない、あの味を私はゆっくりと味わっていた。味わっていた……、はずである。
「それなのに、なんで……」
私は呆然として、状況をこれっぽっちも把握できていなかった。
「私は、どこに来てしまったんだろ……」
生暖かい風がすうっーと、私の隣を吹き抜けていった。
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