3話 ゴールド・エクソペリエンス・ハイドロポンプ
魔王「我は魔王! 魔族の頂点に立つ完全無敵の存在! 貴様らのようなゴミ人間2匹取るに足らず! しかし貴様らを葬り去り、そして人間界へ攻め入り、世界を魔族で統一しようではないか! 今日はその足掛かりとなる日なのだ!」ゴゴゴゴゴゴゴ
俺「考えろ、考えるんだ、何か策はあるはずだ、そうだろ魔法使い!」
魔法使い「(他人任せかよ)チッ」ウーン
俺「おい!?」
魔法使い「そうだわ! 魔王や側近が言ってた『魔王は完全にして無敵』ってつまり魔王は他からの栄養補給を必要としないってことじゃないの?」
俺「?」
魔法使い「つまり魔王は食事をしない、よって排泄もしないってことよ!」
魔王「フハハハハハハ、よくぞこの短時間で見破ったものだな! そうだ我は排泄をしないどころか肛門も無い! 貴様ら人間と違ってエネルギーを他から取り込むなどという無駄なことはしないのだ!」
俺「つまり……」
魔法使い「アンタのエクソペリエンスは全く効かないってことよ!」
俺「」マッシロ
魔法使い「アンタなんとかしなさいよ! 昨日なんてあんなに自信満々だったくせに!」
魔王「フッハッハッハハ! 滑稽なものだな人間の勇者よ! そのクソ能力がなければ我に成す術もないとは! まあ安心せい、情けで一撃で殺してやろう!」ゴゴゴゴゴゴゴ
俺「待てよ……いままでウンコしたことがないってことは……」
俺「まだ策はある! 魔法使い!自分の周りにバリア張ってろ!」
魔法使い「何する気なの!?」バリア
魔王「全く諦めの悪い奴だ。我にその能力は効かぬと言っておろうが!」
俺「お前に使うんじゃない! こうするんだ」ヌギッ
魔法使い「ギャアアア! 何アンタ貧相なモノ見せてんのよ!」
俺「うおおおおお俺を見るなあぁぁ!」スッポンポーン
魔王「フハハハハハ! 気がくるって下半身裸になるとはな! 急がずともすぐ楽にしてやろうではないか!」
俺「何勘違いしてるんだ、まだ俺の攻撃は終了していないぜ!『ゴールド・エクソペリエンス・スプリンクラー』!」ドン!
俺「んほおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」ビュッショァァァァァ…クルクルクル…パピョピョピョニュルニュルフォカヌポゥ!!!
魔法使い「ヒィィィィィ! アイツ自分自身にエクソペリエンスを使いやがった!」
魔王「な、なんだこれは、クッセェェェェェェ!!!!!」
ビチャビチャビチャビチャ
俺(高速スピン中)「どうだ魔王! お前は今までウンコをしたことがない! つまり直にウンコを見るのも嗅ぐのもこれが初めてってわけだ! ヒャッハァどうだウンコ初体験は!? 臭かろう、汚かろう! こんなもんが自分の部屋中にまき散らされる不快感はどれほどのモンだろうなぁ!? 今空気中に微粒子となって混ぜ込まれた俺のウンコはお前の口や鼻から入り込んで、お前の肺で吸収されて、お前の体と同化するってわけだ! クッハー最高だなこりゃ! 僕の体はウンコでできてますってか? オキョキョキョキョ 傑作だねこりゃ!」スピンスピンスピン
魔王「ふざけやがってこのクソガキがぁ! いいだろう一瞬で消し炭にしてくれる!」ゴォォォォォ!
魔法使い「いけない! あれは火魔法の中でも最上級の『アンリミテッド・ファイア』よ! あんなの受けたらこの城ごと燃え尽きるわ!」
俺「大丈夫だ、魔法使い! エクソペリエンスは水分を消費してかなわん、お前の水魔法で俺に水分補給し続けてくれ!」
魔法使い「え? 水分補給だけでいいの!?」
俺「ああ、俺に策がある! 早くしてくれ!」
魔王「いよいよもって死ぬがよい……『アンリミテッド・ファイア』!」ドゴォォォォォォォォォォォォォ!ドガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!
魔法使い「来たわ!ちょっとアンタ、魔王に向かって尻を向けて……まさか!?」
俺「そのまさかだ! 『ゴールド・エクソペリエンス・ハイドロポンプ』!」キュイーーーーーーーーーーーーン・・・・・・・・・・・・ ドシュゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使い「もうどうにでもなれぇーー!!!水魔法『ウォーターサーバー』!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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次回 そして誰も知らない世界へ
to be continued…