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2話 ゴールド・エクソペリエンス

俺「ハァハァ、とりあえず森の中に逃げ込んだが追ってくるだろう。……俺の能力が効かない相手がいるなんて、一体どうすればいいんだ……」


?「(俺……俺よ……)」


俺「なんだこの声は……頭の中に響いてくる……」


?「(俺よ……私だ……)」


俺「その声は神様! ちょうどよかった、いまピンチなんだ!」


神様「(分かっておる。しかし大丈夫じゃ、お前は1か月の間に新たな放便チートを得たはずじゃ。それを使えば勝てるじゃろう)」


俺「新たなチート? いったい何なんだそれは?」


神様「(気づいておらぬのか……仕方ないのぉ、そのチートの名は『黄金の放便体験ゴールド・エクソペリエンス』。今までの能力の上位互換で、便意の強さや、便の形状まであらゆる面での操作が可能となっておる。チンケなバリアごとき打ち破れるじゃろう)」


俺「エクソ……マジで言ってんのかジジイ!」


神様「(マジもマジマジ大マジじゃ!)」


俺「そうか、じゃあそいつはどうやって使えばいい?」


神様「(……すまぬ、電波が悪くなったようじゃ。健闘を祈る)」プツン


俺「あのクソ野郎! いや、クソは俺だけど。ってどうすれば……」


魔法使い「見つけたわよ!」ザシュッ


俺「うわっ」ザザッ


俺「ええい、一か八かだ!」サッ


魔法使い「なに? またそれ? 言ったでしょ私にバリアがある限り……」


俺「『ゴールド・エクソペリエンス』!」ドーン!


魔法使い「だから私には効かないって……」マーオ


魔法使い「……あれ?」マーーオ!!


俺「……どうだ?」


魔法使い「あ……あああ……あ……ああ」マーーーオ!!!


魔法使い「あああああああああああああ!!!!!!!!!!」ギャフベロハギャベバブジョハバ!!!!


俺「やった!」


魔法使い「あああああああああああああ!!!! こ、このクソがァァァァァ!!!!」タッタタラリラァピーヒャラピーヒャラ!!


俺「クソに溺れる、夢を見な!」ドン!


魔法使い「ガクッ」ビシャッ!


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○


魔王城門前>


俺「あれから1年、ついに魔王城まで到達した」


魔法使い「長い旅だった」


俺「ああ、しかし今日で全てが終わる」


魔法使い「ええ」


俺「行くぞ!」ザッ


魔王城門番達「クッ、クソ野郎だ! クソ野郎が来たぞー!」ザワザワ


魔法使い「フフッ」


俺「……かまわん、行くぞ」




魔王城中庭>


魔王軍大将「確かにお前は強い。しかしこの魔王軍1000人の前にどう抵抗する?」ニヤニヤ


魔法使い「いきなり周囲を完全に囲まれるなんて……」


俺「魔法使い、俺達の周囲にバリアを張っておいてくれ」


魔法使い「まさか、いきなりアレを使う気なの?」


俺「ああ、クソが服に着かないように、な」サッ


魔王軍大将「ブツブツうるせぇぞ! 行くぞ野郎ども!」


魔王軍「「「「「「「「ウォォォォ!!!!!!」」」」」」」」ドドドドドドド


魔法使い「ええい、バリア!」キュイーン


俺「『ゴールド・エクソペリエンス・レクイレム』!」ドン!


魔王軍「「「「「「「「あああああああああああああああ!!!!!!」」」」」」」」ブッビビビイビビビビビビビッシャーーーーーー!!!


俺「終わりなき放便が放便の終わり。それがゴールド・エクソペリエンス・レクイレム」


俺「ゴールド・エクソペリエンス・レクイレムの真の能力は、食らった者の体の水分をゼロにする。即ち死ぬまで便を垂れ流し続けるということだ」


俺「先を急ぐぞ、魔法使い」ザッザッ


魔法使い「え、ええ(なんてキモイの……)」




魔王城内部>


?「クックック、ついにここまでやってきたのか」


俺「……お前が魔王か?」


側近「いや、私は魔王様の側近。魔王様はこの先だ。お前に一つ言いたいことがある」


俺「なんだ?」


側近「クックック、どうやらお前は自分の能力を過信しすぎているようだ。いいか、魔王様は完全にして無敵、まさに魔族の頂点に君臨するお方だ。お前のようなクソ能力では魔王様は倒せない」


俺「……言いたいことはそれだけか?」


側近「へ?」キョトン


俺「『ゴールド・エクソペリエンス』」


側近「ほああああああああああああ!!!!!」パピー!パピパピパパパ!パピー!


俺「殺す価値もねぇやつだ。行くぞ」ザッザッ


魔法使い「え、ええ(このクソ能力者、生きてて楽しいのかしら)」


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○


魔王城最上階、魔王の部屋>


魔王「フハハハハハ! ついに来たか人間の勇者よ! 我を倒すため、遠路遥々大変であったろう!」


俺「俺が勇者、か……さっさと終わらせて帰らせてもらうぞ」サッ


魔王「貴様の能力は知っておる! だがそんなものでは我は倒せぬ!」ゴゴゴゴゴゴ


俺「どうだか……『ゴールド・エクソペリエンス・レクイレム』!」ドン!


魔王「」シーン

俺「」シーン

魔法使い「」シーン


俺「へ?」キョトン


魔王「フッハハハハハハ! だから無駄だと言っておるだろうが!」


俺「どういうことだ魔法使い! 強力なバリアでも張っているのか!?」アセアセ


魔法使い「いえ、魔力を感じないからたぶんだけどバリアの類は展開していないはず!」


俺「(どういうことだ!? 今までエクソペリエンスが通じない相手はいなかったし、勝てない相手もいなかったのに!)ど、どうすれば……」



次回 ゴールド・エクソペリエンス・ハイドロポンプ

to be continued…

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