見上げると
暗くなっていく通学路を歩く
紺色の布を染める茜色の華は
だんだんと小さくなって
さっきまでオレンジに照らされてた風景は
気がつくと闇に包まれていて
今度は無表情な電灯に照らされていた
そうやって過ぎ去っていく時間のなかに
ふと思い浮かぶ、切なさ。悲しさ
頑張って歩いているつもりだけど
いつの間にか日は暮れてるんだ
真っ白なお月さまは
あんまりにも綺麗だからさ
目を背けずにはいられなかった
うるさかった人混みを抜けて
静かな通りを歩いていく
僕以外に誰もいない
静寂に包まれた空気のなかに
僕の足音が響くのが心地よかった
ふと見上げた空は澄んでい
どこまでも広がる星たちが
温かく僕を見守っている