プロローグ
デジタルダイブが世に広まってから早10年
2112年、8月1日、0:00
日付けが変わると共に新しい世界が生み出された。
その世界の名は「******」、現実世界を大混乱させ、
後の世に人類史上最悪の悪法と呼ばれることとなる
「新人類選定法」
の為に生み出された世界である。
「死んで覚えるデスゲーム」
2112年、科学技術は驚くほどの発展を迎えていた。
ほんの100年前は選ばれた一握りの人間しか行く事の出来なかった宇宙、
全貌が把握されていなかった深海、
そのどちらにも必要な手続きさえすれば、大人も子供も老人も、それこそ赤ん坊も
だれでもいけるようになった時代。
そんな時代は、科学の発展と共に新しい世界も生み出した。
「電脳世界」「デジタル空間」「仮想現実」etc..
呼び方は多々あるが、要は二次元の世界である。
小説、映画、漫画、アニメ、ゲームそれらの娯楽文化において幾度も語られた夢物語である。
その夢物語を現実のものとしたのは、今から11年前、
ある日本の技術開発チームが作り出した「デジタルダイブ」という名の新技術である。
「デジタルダイブ」は驚くほどのスピードで世界中に広まっていった、
だがそれは、必然でもあった。
「デジタルダイブ」はその名が示す通り
人間の意識をデータで作られた仮想空間に移動させる技術である。
この仮想空間が、人々を魅了した。
どこまでも続く緑の平原
夕日が沈む砂浜
朝日が昇る山頂
環境破壊により今では過去の映像でしか見ることが難しくなったそれらの景色が
圧倒的な現実感と共にもたらされたのである。
初めのうちは見るだけしか出来なかったその景色は
その世界に魅せられた人々によって、
音が生み出され
触れるようになり
匂いを感じ、味わえる
五感すべてを感じれる世界へと進化していったのである。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
どうなるかは分かりませんが、頑張っていきたいと思います。
よろしくお願いします。