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キャラメル  作者: 柚花
1/8

忍耐力は試すものではありません。

拙い文章ですが、お読みくださると嬉しいです。


話に出てくる神々は完全に創作なので、あまり突っ込まないでお読みください(汗)

「―――暑い…―――」



川原で寝っ転がっていた私――あずま 霧野きりの――は思わず独り言を言ってしまった。



ここは私の近所にある、黒栖川とかいう 割と大きな川の川原であり、今日は待望の夏休み第一日目というわけで、朝っぱらから川原でゴロゴロしている。

―――三分前までは。



まさか、夏の川原がここまで暑いとは…


私は学校が長期休みに入るとすぐにここの川原に来てゴロゴロするのだが、(もちろん晴れの日のみ)夏休みはまるっと一ヶ月毎年じいちゃんの家に行っていたのでこんなに暑いとは知らなかった。



おかしい。絶対におかしい。

じいちゃん家とここはどっちもド田舎のはずだ。

なんでこんなに気温が違うんだ!!

じいちゃん家では木陰とかに入るだけでもうクーラーとか要らなかったぞ!

日傘とか持って来たけど、体感温度全然変わんないよ!



川原で寝っ転がって自分の忍耐力を試してみたが、私の忍耐力は三分が限界だった。



…忍耐力ねーな!

やっぱりダメでした。無理です。

だって私、現代っ子だもの。この十六年間、空調の効いた部屋で育てられたもの。



今までド田舎で育てられただけあって、都会のもやしっ子とは忍耐力が違うんだぜ、とか影でほくそ笑んでたけど、すみませんでした。

確かに都会っ子とは忍耐力が違います。逆の意味で。


すぐに私はしゃがみこんで全身が日傘の影に入るように傘を差すと、今後の予定について考えた。



今は朝の9時くらいだが、川原には見たところ人がいない。 無い忍耐力を振り絞ったせいで私はすでに汗まみれだったので、気持ち的には今すぐ目の前の川に飛び込みたい気分だ。しかし私の今の恰好は上が白いTシャツで下はネイビーのショートパンツにサンダルといったものだ。暑いので、もちろんインナーなど着ておらず、シャツの下はブラだけだ。

そして困ったことに、その、色は黄色だ。



つまりですね、川に入るのはいいんですがね、その、川から出たら下が透けちゃうわけなのですよ。


だけど、暑さでぼーっとしてた私は、しばらくなけなしの羞恥心と水に入りたいという欲求を頭の中で戦わせていたが、結局「誰も見ていないからいいだろう」という欲求の主張に負けて川に入ってしまった。

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