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【狂愛注意】ただ、ひたすら俺と君の物語を紡いでるだけ…  作者: ChaCha


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11/13

図書館で本を読む君。

静まり返った図書館。


古い紙の匂いと、

微かな空調の音だけが支配するこの聖域で、

君は世界から切り離されている。


……可愛い。


少しだけ火照った頬。

物語の展開に一喜一憂して、

無防備に緩む口元。


君が見つめているその活字になりたい。


君の視線を、思考を、

一秒残らず俺だけで埋め尽くしたい。


君が昨日まで読んでいたあの冒険譚、

俺も読んだよ。


手に入れたいものを手に入れるためなら、

どんな禁忌も厭わないあの魔術師。


……彼は悪役だったけれど、

俺には誰よりも純粋に見えた。


だって、目の前に「最高の宝物」があるのに、

指をくわえて見ているなんて、

俺には到底できないから。


どうやって君に近づこうか。


ずっと前から、

こうして君の後ろ姿を見てきたけれど。


……そろそろ、

その瞳に俺を映してほしい。


俺は棚から、

君が過去に借りていた本と同じタイトルを数冊抜き取った。


君の歩んできた読書の軌跡。

それを俺がなぞる。


君の座るテーブルの横を通り過ぎる、

その瞬間。


ドサッ……

バサバサッ!


わざとらしく、

足元に本をぶちまけた。


「あ、すみません……」


「大丈夫ですか?」


君が弾かれたように顔を上げ、

椅子を引く。


慌てて床に膝をつき、

俺と一緒に本を拾おうと伸ばされた

その白い手。


……捕まえた。


拾い上げる本に添えられた君の指先に、

俺の指を、逃がさないように重ねる。


熱い。


君の体温が、

俺の皮膚を通じて

脳まで痺れさせる。


「……っ」


顔を上げた君の瞳。


至近距離で、

俺の執着を孕んだ視線が、

君の戸惑いを縫い止める。


驚きに丸くなった瞳孔。

そこにはっきりと、

俺の姿が刻まれる快感。


「あ、その恋愛小説……。次に読みたいと思ってたんだ」


俺は、

君が読んでいた本を覗き込む。


……へぇ。


『背徳の檻:愛されすぎて壊される私』。


随分と、過激なタイトルだね。


「……監禁されたいの?」


俺の囁きに、

君の肩がビクッと跳ねる。


耳元まで赤く染まって、

震える唇。


そんな顔、

俺以外の男に見せたことあるの?


もしあるなら、

そいつの目、潰してやりたい。


「気が合うね。俺も、好きな人は誰にも触れさせたくない……自分だけのものにしておきたいタイプなんだ」


冗談だと思いたいのか、

君は引き攣ったような笑みを浮かべて、

俺から手を離そうとする。


でも、離さない。


掴んだ指先に力を込め、

逃げ場を塞ぐ。


「……ねぇ、俺におすすめの本、教えてくれますか?」


君の過去も、

今読んでいる願望も、

全部俺が叶えてあげる。


小説よりもずっと濃密で、

逃げられない、

俺と君だけの物語。


さて。


どうやってこの「小鳥」を、

俺の世界かごへ閉じ込めようかな……。


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