#2 ビール消える
「ビーーーールーーーーー!!
キンキンに冷えたビールが飲みたい!」
とのことで一旦家に帰ることにした
私の家は学校から徒歩15分程度で着く住宅街ど真ん中にある一軒家だ。
よく魔女の家みたいと呼ばれていた
庭には母の植えたハーブなどが見事なまでに咲き誇っている
「ただいま~」
まだ両親ともに帰ってきていないようだ。今のうちにビールを一本冷蔵庫から持ってくる
「はい。これビールだけどどうするの?あげてぶっかければいい?」
「バカなんじゃねぇの?そんなことしたらスマホ壊れんだろ」
「じゃあどうしろって言うのよ!」
焦んな。そう言って何やら魔法陣のようなものがスマホに表示された。
「その上にビール置け、それだけでいい」
言われた通りにカタッとスマホの上にビールを置く
ビュン!魔法陣が光ったと思ったのも束の間、ビールが消えてなくなっている
「え!?今の一瞬で何が起こった!?」
プハーーーーーッ!
「やっぱうめぇわ!!今みたいにビールを定期的にお願いするからよろしくな〜」
酒には弱いみたいでもうヘロヘロになっている
「⋯本当になんなの⋯」
ビールが消えたことも驚きだが渡されたアキラのGPSの履歴も驚くべきことだ
「学校裏手側の林で止まってる⋯?」
学校の裏手側、チャリで30分ほどの場所でパッタリ止まっている
「ねぇ、NR。この林何かあったりする?」
「いいえ、ここは危険地帯を理由に禁則区域指定されています。」
NRは答えてくれなかったこともあのニャンとか言うやつは教えてくれた
信用に値するかは今のところまだわからないけど進展はあった
⋯手がかりがやっと出来たから明日はこいつと一緒に林まで行ってみよう
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