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私は天動説論者

作者: 東都エリ

 大学生になれば、大人になれると思っていた。


 今は知らない事ばかり、出来ない事ばかりだけど

大人になれば当たり前のように出来るようになると思っていた。


 テレビに映るスターのように、いつか自分もああなるのだと。


 でも実際は違う。


 大学生になっても頭は良くならない。身体能力は高まらない。自由に扱えるお金なんてほんの僅かでしかない。


 憧れていた人にはどうやっても手が届かないのだ。


 世界は私を中心に動いている。


 そんな全能感はいつしかなくなって


 世界は私を置きざりにして動いているのだと知った。


 みんな、その波に置いて行かれないように必死に動いている。


 勉強し、努力し、働いて、夢を掴むのだ。


 私はただそれを渦中で眺めているだけだったのだ。対岸の火事だと信じていたのだ。


 私は天動説論者。


 今に地動説を唱えるだろう。


 置いてけぼりにされないために。

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