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布団とネット

作者: るる

あー、なんとなくさみしい。

まだ起きたばっかなのに。

「だからぁ!笑笑笑笑マスクやて!笑笑」

「でもミーナ先生がマスクスって笑笑笑笑」

重いまぶたを開けながらリビングに行ったが、やっぱやめることにした。お腹すいてないし、なんか居づらかったからだ。二階に上がり、自分の部屋のベッドへダイブし全体重を預けた。ギシ。ベッドが音を立てた。まだ起きて10分なのに、10時間寝たのに、相変わらず体重を預け布団に包まれるのは気持ちが良かった。

「うぅ」

15分くらい経っただろうか。さみしくなってきた。自分はすごく寂しがり屋で、いつも人肌が恋しかった。今一番欲しいのはハグフレンドだ。といっても学校へは行かないし出来るだけ外に出たくもない。こんなんじゃ友達すらできなそうだ。そんな自分の支えになってるのはやはりネットだった。暖かい布団に包まれながらベッドから落ちているスマホをひろう。

『おはよ』

今好きな人にラインを送る。1分たたないうちに返事が来た。返信が早い、そんなことだけど好きになったきっかけだった。

『おは』

たったそれだけの言葉だけどやっぱり人と繋がるのは安心感があった。

『すき』

本当はそんなに思ってないけど寂しさからか甘えたい気分だったのだ。

『俺も』

暖かい気持ちに包まれ、また眠くなる。

こんな毎日、友達がたくさんいて青春している人が見たらどう思うだろう。スマホ中毒、昼夜逆転、いろいろ思うだろうな。でもこうやって休むことも大事だと思いたい。今はただ幸せだった。





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