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卒業文集
武蔵の小学校卒業文集。神崎が1年の時に自分にあててきた不幸の手紙の主を特定するため見ていた中に掲載されています。
これを読んだ芽室の言葉は「ただのラブレターじゃねーか」
「空」 武蔵 駆流
いつも、空をみていた。
蒼穹を埋め尽くす紺碧の青。
夕焼けが生み出す、
アメジストとルビーの海。
墨黒の中に浮かぶ、
幾多の瞬きと鮮烈の月輪。
そして、地平線から湧きおこる、
神々しき暁光。
これまでただ、この胸の内にだけあった景色を
今、初めて言葉に綴る。
君に伝えるために。
白い朝も黒い夜も、
これからは、君と共に。