親友のハードワーク
新しい小説書き始めました。これは完結させたい
レディースアンドジェントルマン!それはとある番組から聞こえてきた男性の声だった、声はダンディーな感じで30代後半くらいのような見た目だ
この男性を初めて知ったのは最近のこと、それもそのはず最近話題になり始めたからだ
《サメから泳いで逃げる》という芸でその名を轟かせ、誰もが驚くようなことを数々行い、今や時の人だ
そんな彼が番組の最中にある発言をした
「私がこの『紙』を全国の人に配る。しかし確率はかなり低い」
そう言うととんでもない事を言い始めた
「これを貰えた暁には、私の土地に案内しよう」
と言っていた。
有名人なのにこういうことするんだ、と思いつつだったがここくらいまでしか覚えていない、俺は正直興味がなかったからだ
すごい事を成し遂げているにしても特別ひねりがあるわけでもない
ましてや危ない事をしているだけと感じていた
そんな中、急に電話がかかってきた
「矢勤!比佐が井依]に告白するらしいよ!」
「...........................マジでっ!??」
親友からの突然の電話、まさかの親友のもう一人が告ると言う電話だった
これは絶対成功してほしいところだが、かなりのあがり症だから大丈夫だろうか、俺たちをと仲良くなってからは大体治ったとか聞いたことはあるがそれとこれとは訳が違う
「あ、ごめん。充電無いから切る!」
逆に今まで気づかなかったのか...今電話をかけてきた曲狩 友里は簡単に言えばオタクだ。そのため音ゲーやらなんやらををやり過ぎて充電を親に管理されているらしい
本人は相当嫌らしいがそれならしょうがないと常々思う
明日の支度をして今日は寝る事にした
「おっはよー!ヤヅー」
告白するらしき男《泉比佐》
「そういえばお前、告白するだって?」
玄関で堂々と言うのはなんだがとりあえず聞いてみた
「ぶほぉっ...シー!いきなりその質問はきついっしょ、てかユーから聞いたんだ。まぁ結論の言えばするんだけど、頼む!知り合いのお前がイヨリ呼んできてくんねー?!マジで頼む!ホームルーム前にさぁ!」
仕方がないだろう、こいつのこれからの人生が掛かっているかもしれない
断るんじゃあ親友とは呼べない
俺はイヨリを呼び、「家庭科室で先生が呼んでる」と伝え、彼女が家庭科室に入ると同時に影から一部始終を覗いた
「付き合ってください!」
え?あいつは何をやっているんだ。いきなり告白か、まず最初は思ってることとかを伝えるのが普通じゃないのか、嫌な予感が的中した。《あ が り 症》という名の悪魔を
「気持ちは嬉しいけどごめんなさい!好きな人がいるので。タッタッタッ...」
あっけない、あっけなさすぎる。
なんて声をかければいいかも分からない言うならば励ましだろうか...
するとあいつが出てきた
「ああ...見てたのか。いやぁ、銃から弾が放たれるより短く感じたよ。うん...」
「いやいやぁーー..大丈夫だって!今は不器用な感じだったから失敗したかも知れんけど次やれば成功するって...」
そう励ましの言葉を言った。彼にとってはしょぼい励ましだろう、何故なら目が死んでいるからだ
その時、とある声が廊下を響いた
「おい。ぶつかってんじゃねーよ」
一体どうしたのだろうか、近づいてみると友里が《ヤンキー》に問い詰められているではないか、これはまずい
「ごめんって!ほんとにごめん!」
どうやらちゃんと謝っているのに怒り続けている
多分肩にぶつかったのだろう、ヤンキーあるあるの故意的な肩にぶつかる行為。
こりゃあたちの悪いことだ
「俺の親友にやめろ。謝ってんだから許してやれよ」
「誰だオメェ、名前なんだよ」
そう聞かれると俺は単純にこう言った
「2年D組 日悟矢勤だ」
どうも名前を尋ねてくるのは何故だろう、どうせ俺が名前を聞いても言い返してこない、ヤンキーなんてそんなもんだろう、自分良ければそれでよしと言う感じだろうか
でも大概が母親に優しいという固定概念が自分の中である
「こんなやつとつるむのやめとけば?親友って...」
あいつは後ろを振り返り何処かへ行く様子だ。
しかし俺は腹がたってたって仕方がない、ついに俺は爆発し、こう言った
「そうだな!!お前みたいなアホ『とは』な!!アハハハ」
「な ん だ と ゴラァッッーー!!!!」
追いかけてきたので華麗な動きですぐさまヤンキーを巻いて、ホームルーム前に教室にちゃんと戻ることができた
危ないところだった
できればあいつとは二度と会いたくない
これからの展開をお楽しみに