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8話 テンプレ・・・?

 ギルドの受付嬢もどこの世界でも美形がそろっているようだ。

 その方が男のやる気を出させやすいのでしょう。

 すいているあそこの人にいきますか

 今対応している人が終われば順番が回ってくるでしょう。

 「なぁ、いいだろ?今夜食事に行こうぜ?」

 「ですから、何度もお断りしているじゃないですか」

 ・・・業務妨害の方でしたか。

 にしても周りは遠巻きに見ている人ばかりのようだ。

 この人は厄介な人物なのだろうか?

 「失礼、彼の周りに人がいないのはなぜ?」

 「ん、あぁ、あんた新入りか、あいつはなⅭランクなんだがな

  実力はBランクでよ、だがBから上は貴族様とかからの

  依頼があったりしてよマナーがないと上がれねぇんだ

  あいつはマナーがなってなくてな、おまけに住人からの

  評価も悪い、それに加え自分より下には威張り散らすから

  冒険者仲間の間ではあいつに関わらない方がいいってことになった。

  受付の嬢ちゃんたちは気の毒だが、あんたも気をつけな」

 「ありがとうございます、あともう一つギルド内での揉め事は

  どうすれば?」

 「当人同士の問題だがギルド内では基本禁止だな。

  訓練場でならいくらでもやりあっていいぞ。

  流石に殺し合いとなるとマズいが」

 「では殺さなければいいのですね?」

 「おい、あんたまさかあいつと戦おうってんじゃねぇだろうな

  やめとけやめとけ、正義の味方ヅラするのは構わねぇが相手は

  選んだ方がいい。冒険者になったばかりで怪我するこたぁねぇ」

 心配してくれているようだ。なかなかできた人ですね。

 「正義の味方になる訳ではなくただ邪魔なのでどいてもらうだけですよ」

 そう言い受付に歩いていく。

 倉庫からある物を取り出しながら。

 邪魔者の真後ろに手にしたもの頭に振り下ろした。

 パァァン!!

 軽快な音が響き邪魔者の男は倒れた。

 取り出したものはハリセンである。

 頭にヒットした相手を3日間気絶させる効果を持つ。

 「あとはギルドの外に投げてっと」

 男を軽く投げる。ドアは開けられているので壊すこともなく

 男はギルドの外に放出された。

 「・・・え?」

 「なにが起こった?」「あの手に持っているものでたたいたのか?」

 「んなバカな、あいつはLV40越えだぞ」

 「あいつ何者だ」「そういえばドメルたちと一緒にギルドに来てたぞ」

 いきなり目立ってしまいましたがまぁいいでしょう。

 「え~っとギルド内での争いは・・・」

 こんな時でも職務を全うしようとするとはやりますね。

 しかし

 「争いにはなっていないので問題ありませんよね?」

 「え、でも倒れましたよ?」

 「気絶しているだけです。生きているので大丈夫ですよ

  彼が勝手に倒れただけです、ここで寝られても邪魔ですので」

 「えっ?えっ?」

 受付嬢は混乱している!

 「周りの皆さんも見てましたよね?」

 「えっ?お、おう」「見てたな倒れてから投げられるまで」

 「たまにはいい薬だ」「情けなく気絶したのがみれて清々したな」

 「ざまぁねぇや」

 彼の味方はいないようだ。

 「おう、これは何の騒ぎだ?」

 ギルマスが下りてきた。彼は暇なのだろうか?

 さっきあがったばかりだと思うのだが。

 「ギルマス、実は・・・」

 

 「ハハハ、そうかそんなことがあったのか

  見た感じたいした怪我もないし問題なしでいいだろ

  お前らも馬鹿のことは放置でいいぞ

  奴の取り巻きがうるさいだろうがその辺は各自うまいことやってくれ」

 「う~い」

 「で、なんでまだここにいたんだ?」

 「いや、あなたが受付で細かい規則を聞いてこいって言ってたじゃないですか」

 「そうだったな、それであいつを気絶させたと」

 「私ではなく勝手にです。疲れてたんじゃないですかね」

 「そういうことでいいか。んじゃ、アンナ説明よろしく

  俺はちょっとでてくるからよう」

 「わかりました」

 


 「では、ギルドの規則について説明させていただきます。

  まず冒険者ギルドのランクは下がFランク上がSSランクとなります。

  Bランク以上になりますと指名依頼が入ることもあります

  それに加え緊急依頼への強制参加などもございます。 

  ランクのあげ方は依頼の達成数や満足度などで上がっていきます。

  依頼を受けていない期間が長すぎると登録取り消しになりますので注意してください。

  ギルド内での争いは基本禁止です。

  それから魔物の解体をギルドに依頼すると依頼料金から引かれるので

  みなさんで解体した方が取り分は増えます。

  どうしても解体が嫌ならギルドに依頼してください。

  説明は以上になります。追加で質問があればまたお聞きください」

 「では、一つ、あなたのおすすめの宿を、できれば食事付きの」

 「ふぇっ、え~と私がよく行くのは噴水広場にある『妖精の宿』

  という宿がおすすめだと思います。あそこなら3食ついてますので

 「どうも、ありがとうございます」

 「あっ、あの!」

 「ん?」

 「さっきの彼、マークと言うんですけど気をつけてくださいね

  あまり、良いうわさを聞かないので、

  それと彼の自慢話にはうんざりしていたので気絶させていただき

  ありがとうございました」

 「いえいえ、ただの気まぐれなのでお気になさらず」

  そういってギルドをあとにした

  彼女のおすすめの宿にいってみるとしましょうかね

  親切にしていただきましたし何かあっても後味が悪くなるのはごめんなので

  影騎士(シャドウナイト)を影に仕込んでおきましょう。

  宿の料理が楽しみだ。




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