表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/38

6話 街への道中~到着

 ゲームの結果はノアさんの一人勝ちで終わった。

 朝になってリアさんが起きてきたようだ。

「おはようございます、ゆっくり眠れましたか?」

「おはようございます、おかげさまで」

「それはよかった、それと起きてきたばかりで申し訳ないのですがあなたを送り届けるために街に行きたいのですがよろしいですか?」

「いいんですか?ありがとうございます!」

「それでは着替えてから外に出てきてくださいそれから出発します」

「わかりました」


「お待たせしました。えっと移動手段はなにで行くんですか?」

「馬車もありませんし、徒歩ですよ。それと一番近い街が北の街なのでそこに行きますが大丈夫ですか?」

「はい、そこから来たのでそこに送り届けていただければ」 

「では出発、の前に渡しておくものがあります」

 冒険者ギルドのカードと彼女の弓を渡しておく。

 もちろんカードの仕組みは解析済みだ。

 弓も少し手を加えたが言わなくていいでしょう。

「これは、私のギルドカードと弓?ただで返してもらっていいのですか?」

「ただではありませんよ。街についたあとに案内を頼みたいのです」

「それなら、喜んで案内させてもらいます」

「それとこれはサービスということで」

 ポーションを3本渡そうとしたが効果を聞くと返却されそうになったので

 無理やり押しつけた。

 上級ポーションは最低でも金貨1枚はするらしい。

 

「改めて出発しま~す」

 北に行くついでにゴブリンの集落を見てもらいリアさんから

 冒険者ギルドに報告してもらうことにした。

 大変驚いていた。ゴブリンキングは外にはいませんでしたが中で療養しているのでしょう。

 ほかのゴブリンも罠に引っかかったのか負傷している個体が複数みられました。追加でもう少し設置しておきましょう。

 この騒動の原因ともいえる存在はいないようだ。目的を果たしたかあるいは別の場所にいったか。いちいち確認しに来るのも面倒ですし周辺の罠にさらに細工を施すことに。

・センサートラップ

 対象:ゴブリン以外、人型

 効果:罠にかかった存在の情報を設置者に通知する。

これらの効果を仕掛けた罠に追加で施した。ゴブリンは発生させられた側ということで除外、こんなにゴブリンがいるんだからいちいち通知が来ても面倒だ。人型にしたのはある程度の知能が無ければできないためだ。もし喋る獣だったりしたら対象外になるがこの数の罠です。通知が無くても仕留められるでしょう。


 

 森を抜けると複数の人影がみえてきた。男の四人組のようだ。

「彼らは?」

「彼らはⅭランクの冒険者パーティーで私の友人です」

 Ⅽランクということは強さとしては中堅ぐらいでしょうか彼らクラスが複数いるならゴブリン達と善戦できそうですね。

 こっちに向かってきているようですね。

「リアちゃん、無事だったんだな、よかった!出て行ってから1日経っても帰ってこなかったから心配したんだ!」

「心配してくださってありがとうございます。盗賊に捕まってましたがかれらに助けてもらいました」

「そうか、あんた達感謝するぜ」

「ドメルさんは何をしに?」

「ああ、どうやらゴブリンが群れで発見されたらしくてなそれで森の調査に来たわけだ」

「ゴブリンの群れならここに来る途中で私みました!」

「なんだと!」

「街に送ってもらってからギルマスに報告しようと思っていたんですけど

  一緒に来てください!」

「おう、分かった!」

「レルムさん達も一緒に来てください!」

 そういい森へ向かっていった。

 ん?彼らを連れて行ったのはなぜでしょう

 ああ、証人を増やすためでしょうか

 一人の冒険者よりも複数の冒険者の証言があった方が

 信憑性が上がると考えたのでしょう。

 私たちが証人になっても信憑性はありませんからね。

 印象を悪くしても損でしょうし行くとしましょう。


 またまたこんにちは3度目のゴブリン集落にやってまいりました。

 集落を見た反応は大変驚いている様子

 それだけ事態は深刻ということなのでしょう。

「こんなのが近くにできてたとはな討伐隊を編成しないとまずいぞ」 

「ギルドに戻るぞ。はえーとこ対策をたてなければならん」

 

 走って街の門の前につきました。

 ドメルさんは順番を無視し最前列まで向かった。

「おードメル、どうした。そんなに血相を変えて帰ってきて」

 衛兵が列をかきわけてきたドメルを不審に思ったのか問いかけた。

「すぐに通してくれ!緊急の報告がある!

「いったいなにがあったので?」

「ゴブリンの大量発生だ。それもキングが出現しているレベルのな」

「なっ!それは確かなのか?」

「ああ、確実にこの目でみたから間違いねぇよ」

「わかった。報告はお前たちのパーティーだけか?」

「いや、後ろのリアちゃんと一緒にいる連中もだ」

「彼らは?初めて見る顔だが」

「なんでも盗賊からリアちゃんを救ってくれたうえに森の外まで送ってくれたらしい」

「リアというと昨日帰ってこなかった冒険者ですね?」

「ああそうだ彼らも証人だから通してくれるか?悪人じゃないと思うぜ」

「わかった。リアさんを助けたという事とあなたの勘を信じましょう。早く報告に行ってこい。俺もも上に報告してくる」

「おう、またあとでな」

  

「おし行くぞ」

 話し合いは終わったようだ身分証のために盗賊狩ったのに無駄骨になってしまいましたか。いや盗賊を狩ったからこそこの状況になったというべきか。結果オーライということでよしとしましょう。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ