29話 機械龍召喚・まだ来ませんが
やれやれ大変だった。あのあと置いた覚えのないベッドがおかれていましたし唯一の出口は開かないわでなかなか苦労した。
聞き出した情報によるとあの二人に「指輪を渡されて終わりだと思うから押し倒せ」などといっていたそうだ。余計な事を。まだ身内になってから時間がたってないというのに何をふきこんでいるのやら。
それはそうと
「盗み聞きは楽しかったですか?シェイラさん?」
「ギクッ、な、なんのことかな~」
なんとこの勇者後をつけてきていたのだ。盗み聞きの成果は芳しくなかったようだが。
特に何か聞こえていたわけでもないので説教も何もなしにして宿の自室に戻ってきた。街の検問を通っていないがまぁいいでしょう。
次元世界の中は時間軸が外の世界より遅れている。そのためまだ夕方である。戻ってきて即座に容疑者のノアとメリア二人の取り調べです。何をしゃべってくれますかね。
「さぁ言い訳を聞きましょう」
「この世界に来てから一度もそういうことはしておりませんでしたので」
うん。
「そういうわけでタイミングよくティアナちゃんが入ってきたから彼女に最初の相手になってもらって私たちも相手してもらおうと思ったの」
うん。放置しすぎていたと。
「お二人がそうしたならあの二人は大丈夫だという認識でいいんですね?」
「もちろんオッケーよついでに言うならシェイラちゃんもオッケーよ」
後半は聞いてない。二人の審査に通ったのなら寄生なんかはしないと判断できるでしょう。
「で、何を望みますか」
「それはもちろんーーーー
その後は次元世界にとんぼ返りをし二人の相手をした。気のすむまでに。戦闘、ゲーム、その他もろもろ。
頭が痛い。酒を飲みすぎた。え~とこっちは夜か。次元世界にいると時間感覚が狂いますね。
現在宿の二階にいる。下の階では冒険者たちが飲み会をやっているのかわいわいと騒いでいるようだ。
今一階に降りてもやることもありませんしどうしましょうか。異能の設定でもしておきましょう。
ティアナさんを一蓮托生に含めてっと。
これで私が死なない限り彼女も死ななくなりました。彼女自身には伝えませんが。いきなり不死になったと伝えてもこんらんさせるだけですし。一連托生の効果はこうなっている。
一蓮托生
配下との生命力の共有。
配下が死亡してもその上が生存していれば復活可能。ただし制約がつく。
主、別の配下の死亡を配下内で肩代わりも可能。
あとの三人はこれの適応はまだでいいか。またの機会という事で。
「「異世界召喚”バルドノート”」
忘れないうちに読んでおきましょう。拠点ともなる配下、機械龍を。機械龍は空中用の拠点だが他にも陸用、海中用の配下もいますが必要になった時でいいでしょう。
といっても呼んですぐに来るわけではない。門を開けるだけだ。ただでさえ大きいので向こうでいろいろ準備をしている。隠蔽工作などのね。
召喚するバルドノートの能力はこうなっている。
バルドノート
機械龍(戦艦・龍・要塞)
LV:78000
HP:180000000
MP:∞(永久機関)
体力:∞(機械のため疲労なし)
筋力:5600000(本人)
防御:34000000(本人)
魔力:∞(永久機関)
魔防:∞(永久機関)
敏捷:2500000(本人)
知力:2500000(本人)
抵抗力:450000(本人)
運:180000(本人)
スキル:<変形><要塞化><波動砲>・・・etc
異能:<永久機関><機能拡張><自動修復>・・・etc
称号:空中要塞・神喰らい・神殺し・・・etc
HP・筋力・防御・敏捷・知力・抵抗力・運は本人?本龍?のものを出していますが実際は異能によりこれよりもはるかに上になっている。
神喰らい・神殺しはうちの面子では珍しくもなんともありません。常識です。汚職をしていた神が悪いんです。それを滅ぼしただけです。経験値なんかはおいしいのでスタッフがおいしくいただいております。
拠点の召喚もしたことですしこの街からそろそろ動きましょうかね。どっち方面に向かおうか。南から来たので西か東、あるいは北か。
次の行き先を考えていると一階から上がってきたルトさんが来たようだ。他のメンバーも一階にいる。社交性がある人はいいですね。
「ルトさんどうしました?」
「ギルドの人からの伝言で~明日ギルドに来てくれだって~」
また呼び出しですか。今度は何が来ますかね。




