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3話 成果確認~盗賊狩り第2弾

 ルトさんが狩ってきた盗賊の所持品は何でしょうかね


 お金とポーション、鎧、剣、弓    

 どこぞの貴族の紋章がついた短剣

「騎士にしては少ない金額ですね」

「盗賊に偽装していたわけですしこれぐらいが妥当なところですね」

「しかし身分を証明するものを身に着けていたのはうかつとしか言えませんな」


「もうちっと、もってりゃよかったのによぉ」

 なんか、どっちが悪者かわからなくなってきた気がしますね。狩ったのに文句を言ったりいろいろケチつけて・・

「これで街に入れるのでしょうか」

「7人全員は入れないな」

 ノアの発言にキールが返した

「なぜ?」

「街の検問で仮の身分証発行にかかる料金が一人銀貨1枚だったたまに失くすやつがいるらしい」

「てこたぁ、銀貨7枚に加えてギルド登録料もいるかもってことは」

「まだ目標には届いていないということだ」

 ルトは子供料金、いやこの世界にそんな制度はないか。今手持ちにあるのが金貨1枚、銀貨4枚、

 この世界の貨幣の制度や金貨の価値がわからない上に検問で金貨なんか

 出せば確実に目をつけられますね。となれば、

「資金が足りないということで盗賊団のアジトでも探しましょうか、アジトを見つけて盗賊たちの持っているものすべていただきましょう」

 足りないなら別の場所から集めるまで。 


「その前にそろそろ日没のようですぞ」

 拠点の点検を終えたレイブンがやってきた。

 確かに、日が暮れてきたようです。動けるのはキールとレイブンの2人だけだ。

「では、レイブンはスケルトンを使って盗賊のアジトを探して、可能なら壊滅させて所持品すべて回収しておいてキールはゆっくり休んでください」

 多分レイブンさんなら今夜中にアジトの1つや2つは見つけてくれるでしょう。

「では、レイブンあとは任せました」

「かしこまりました、皆様はお休みくださいませ」

 


 家に入ったがやることがあまりないですね。ウォルロックさんにいろいろ聞くとしましょう。

 ・・・・・「ん?なんじゃ?念話か?」

「もしもし、ウォルロックさんですか?」

「そうじゃが、誰じゃ?」

「私ですよ、私、」

「年寄りを対象にした私私詐欺か!そんなものに騙されんぞ!」

「詐欺じゃないですよ~、レルムです。少し聞きたいことがあって念話を繋げました。今よろしいですか?」

「なんじゃ、おぬしか紛らわしいことをしおって」

 勝手に勘違いしたのはあなたなんですよねぇ

「それで、何を聞きたいんじゃ?」

「貨幣制度についてと冒険者ギルドの登録料、それと今私の近辺で何か依頼があるかの確認の3つです。」

「ふぅむ、貨幣制度については世界共通でゴールドじゃ」

「次にギルドの登録料は犯罪者でなければ登録できるぞ。そもそも犯罪者だったら街に入れすらしないじゃろうが身分証として使えるから作っておいたほうがいいぞ3つめはおぬしの能力を使えば簡単じゃろうわざわざわしに聞く必要があるのか?」

 

「マップとそれに関連付けている能力はまだ使う予定はないですよ」

 必要に応じて使っていく予定だ。まだ使わないだけで。

「なら、近くに盗賊のアジトがあるからそれでもつぶしてくれんかのう20人ほどの規模に膨れておってのう」

「ところでさっき盗賊に化けていた騎士をつぶしたのですがその一団と関係はないですよね?」

「なぬ!・・・うむむ、関係はあるようじゃなあるといっても盗賊団の頭領だけがつながってあとは何も知らん連中のようじゃな」

「そうですか、どうもありがとう」

「じゃ切るぞい」

 さーて、レイブンさんに連絡をしますかね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

レイブン視点

 「ほうほう、20人規模の盗賊団ですか、

  それはそれは期待できますな

  実はちょうどそれらしきものを発見しておりまして」

 「そうですか、それはよかった、ではよろしくお願いします」

 

 さぁ、盗賊団の皆さん、宴の途中かもしれませんがですが、死んでいただきましょう。

 まずは、『召喚(サモン)骸骨兵士(スケルトンソルジャー)

 30体の剣を持ったスケルトンが現れた。

 20体で襲撃し、逃げてきた者を残りの10体で迎え打ちましょうか。

 「進軍開始」

 あっ、しまったアーチャーも出せばよかったか。

 ま、何とかなるでしょう。

 かなり適当な性格をしているナンバー2であった。

 

「ん?なんの音だ?」

「どうした?」

「いや・・・向こうから音がしたような気が」

「気のせいだろ?酔ってんだよ」

「そうかそうか、今日は大収穫だったもんな」ぎゃははは!」

 盗賊たちが笑っていると茂みの方からなんと剣が飛んできた

 そしてそれはなんと見張りの盗賊の頭に刺さったではないか

「はは?」

 盗賊たちは唖然とした。まさか矢ではなく剣が飛んでくるとは夢にも思わ無かっただろう。だがそれが命取りとなり音もなく背後から忍び寄ったスケルトンに首を切り落とされ即死した。

 盗賊残り人数18人


 スケルトンは進行する。アジトの奥へと、盗賊と思われる人間は片っ端から切り殺していく。睡眠中であろうと牢番をしていた者であろうと容赦なく。道中牢屋の中に人影を確認したがひとまずスルーした。なにか言いたげだったような気がする。

 残り人数11人

 

 最奥の扉まで到着した。まずは戦闘の開幕にスケルトンAは剣をまた投げた。

 しかし盗賊の頭領はこれに気づき素早くガード。突然のことにより場は混乱に陥った。スケルトン軍団が一気になだれ込む。

「見張りはどうしたぁ!たかがスケルトンごときにやられたってのか?!」

 最初に復活したのはやはり頭領だった。しかしたかがスケルトンではない。ただのスケルトンが剣を投げ捨てるだろうか?いや、投げないだろう。これは上司の教育のたまものである。混乱に乗じて盗賊が7人も討ち取られた。

 残り4人

「ちっ、こいつらただのスケルトンじゃねぇな」

「おや、今更気づいたので?」

「誰だ!!」

「初めまして、ワタクシはレイブンと申しますあなたたちに死を齎すものです」

 ローブを着た骸骨が姿を現した。

「てめぇがこいつらの主ってわけだな?」

「そのとおりですとも」

「目的はなんだ、金か?、奴隷か?」

「金ですねぇ」

「だったらよぉ、ここにある金で見逃しちゃぁくれねぇか?」

 頭領の差し出した袋には金貨が詰まっていた。

「・・・」

「なっなら牢にいるエルフの女もどうだ?!」

 返事がないことに焦ったのか追加で条件をだす頭領。生き延びるために必死である。

「残念ながらあなたの要求をのむことはできませんなぁ」

骸骨は見た目は普通の鎌を何もない空間からだした。

「なっ!、くそったれぇぇ!」

 頭領は交渉不成立と判断し骸骨に斧で切りかかった。しかし頭領の手首の方が先に切り落とされた。

「ギャァァァ!」

 男は手首を切り落とされ悲鳴を上げる。同時に絶望した。

 いつ切った?いつ自分は切られた?自分は相手にしてはいけない

 存在を相手にしてしまったのでは。と

 「満足しましたか?ではさようなら」 

 頭領の首が落ちた。

 盗賊団20名壊滅



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