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12話 トラブルメーカー共

 屋根伝いに宿の近くまで到着。

 路地裏にある宿の裏口付近に飛び降り

 大通りから宿にはいる。

 宿に入ったはいいんですが

 何があったのかルトさんが厨房で働いている姿が目撃されました。

 後から入ってきたノアさんとメリアさんも驚いています。

 いったいなにがどうしたらこうなるのでしょうか

 ひとまず二階の部屋に二人を置いてくることにし、

 ノアさんとメリアさんにあとは任せ

 誰かに事情を聞いてみましょう。

 

 「ワタシは本屋を探しに外へでておりまして、

  この世界は紙はあまり出回っていないようで

  探すのに苦労しましたな。

  ワタシが外に出る時はルト殿は部屋におられました」

 レイブンさんも事情を知らないとすると次は

 「ほう、ルトが働いているとは珍しい

  何かの前触れか?」

 隣の部屋のキールさんとゴクドーさんに聞き込みに。

 しかしゴクドーさんはまだ帰ってきていないようだ。

 「ふむ、ゴクドーとレイブンが出て行った後、

  少ししてルトも部屋を出て行った気配はしたな

  その後は知らないが」

 あまり有益な情報は得られずですか。

 まぁ、後で聞きましょう

 それよりも

 「キールさん、少し相談があるのですがよろしいですか?」

 「何かあったのかい?

  まぁ、聞くとしよう」

 

 キールさんに先ほどあったことを説明した。

 「お~、なるほど、そういうことですか

  なかなか面白いことがあったようで」

 「面白いっちゃ面白いですが、どうしようかな、と」

 「ニック君は暗殺者向きでミア君はこれからによるが聖女にも魔法使い

  にもなれるポテンシャルを秘めていると」

 「おまけにガルシス帝国とやらの皇女様ときました」

 「皇女様とは、厄介事の気配がビリビリ伝わる称号だな」

 「ん、ゴクドー帰ってきたのか

  どこに行っていたんだい?」

 「おう、街の探検にな、衛兵にお世話になりかけたが」

 「またですか、今度はなにをしたんで?」

 「いやぁ、市場でよぉ、子供が誘拐されそうになっててな

  誘拐犯をぶちのめした後詰所にいったんだが、

  誘拐犯にまちがえられかけてな

  目撃証言なんかがあって解放されて今しがた帰ってきたってことだ」

 「おーおー、外に出たのはみんなトラブルにあってくるのかい?」

 「ということはレイブンさんとルトさんも?」

 「そうみたいだねぇ、今しがた街にばらまいた小型ゴーレムからの

  情報がまとまってね。レイブンは教会にも行っていて

  ルトは外から帰ってきたときに女の子を背負っていたってことだ」

 全員がトラブルに絡むか絡まれていたとは、

 つかレイブンさん、あなたアンデッドでしょうに。

 何かの検証で寄ったのかもしれませんが。

 さっき部屋に行ったとき何もいってませんでしたが

 検証の結果何もなかったのでしょう。

 

 「で、とりあえずレルム様が連れてきた二人を強くするので?

  成長促進とかつけてるみたいだが」

 「そのつもりでつれてきましたね

  後でキールさんには二人を検査してもらって

  何もなかったら冒険者にでもなっていただきましょう」

 「わかった、ミア嬢は魔法か聖女どちらにする?」

 「そんなの両方に決まってるじゃないですか

  近接戦闘もできるように仕込みますよ?」

 「「ああ、やっぱり」」

 「強化担当は手の空いている人に任せますので

  適当にお願いします」

 「御意」

 

 その後夕食を告げる鐘がなり一階へ

 ほとんどの席が空いていたので適当に座り注文をした。

 ちょうど手が空いたのかルトさんが料理を手に

 こっちにやってきた。

 「レルム様~いらっしゃいませ~

  注文の品で~す

  ついでに僕もここで食べるので」

 そう言いスモールラビットの香草焼きを食べ始めた。

 なぜ厨房にいたのかは後で聞いてしまうとして

 私もたべるとしましょうかね。

 兄妹は久しぶりのまともな食事ということで必死に食べておりました

 

 「ごちそうさまでした~」

 「ごちそうさまでした、で、ルトさん

  なぜに厨房にいたので?」

 「実はこんな事情がありました~」

 

 レルム様たちが出て行った後、僕も外に出て街の探索を

 してました。予算の許す範囲で買い物なんかをしてから宿に戻ろうと

 したところ宿の受付の女の子モニカちゃんが~

 誘拐されるところで~、見てしまったものは放置するわけにも

 いかず、救出しまして~気を失った彼女を宿に送り届けました~

 しか~し厨房担当でもあったモニカちゃんがいないことで

 厨房の手が足りないことに、そこで僕が代わりに手伝いに

 入ることにしました~。

 料理の仕込みが終われば後は店主の奥さん一人でも

 手が足りるとのことでありまして~

 「今、ここに至るということであります~」

 「おい、そいつらどんな格好だった?」

 「確か~、黒いローブをつけて顔を隠してたね~」

 ゴクドーさんとルトさんも同じトラブルに首を突っ込んでしまったらしい

 子供をメインに誘拐をする謎の集団。

 まさか、ミアさんを狙って?まさかまさか、

 それだとダブルパンチどころかトリプルパンチですよ。

 「誘拐犯のことはまた考えるとしてレイブンさん、

  キールさんから聞きましたが、教会にいったようで?」

 「行きましたなぁ、本屋のついでに。

  この世界の光魔法と回復魔法の効果

  それから信者の性格などを見ておりました

  まぁ、仮面をつけていたので不審に思ったのか仮面の下を

  確認されたりしましたが、特に聖職者にワタシがアンデッドだと

  ばれるようなこともありませんでしたなぁ

  光魔法を浴びても特に問題はありませんでした」

 地味に危ない橋を渡ろうとするレイブン氏。

 ばれてもなんとかなる方法は持ち合わせていますが

 いつものごとく適当ですねぇ。

 

 兄妹の分の食事代を払いルトさん以外は部屋へ

 ルトさんはモニカさんの様子をみてから戻ってくるそうです

 三部屋のうち一部屋はニック君とミアさん

 それからキールさんルトさんで使ってもらい

 一晩経過を観察

 レイブンさんの部屋にゴクドーさんが移動

 残りの一部屋は変わらずになりました

 異世界二日目で街に入れましたが皇女様、

 それから誘拐犯の二つの火種を持ってしまいましたが

 マイペースに対応していきましょうかね。



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