7月22日 (雨)Lv0 攻撃力87 防御力80 MP74
しかし、いつになったらレベルは上がるんだろう。
そもそも魔王ってどんな姿してるんだ?俺は勝てるのか? 疑問は尽きない
今日は同じ冒険者に会った
それもかなり恥ずかしい会い方だった
オオカミみたいなモンスターに遭遇して(でも尻尾は二つだった)、戦ってたのだけれども
何しろ皮が硬く、剣が通らないもんでなかなか苦労した。途中エチスケが食べられそうになったり腕とか脚とか噛まれたりしてたんだけど
いきなりどこからか音がしたと思ったら、頭に弓が刺さっててモンスターが絶命してた。
俺はそのモンスターをぱちぱちしながら見ていたのだけれども、しばらくして足音と共に来た。戦士が
戦士の一人は背中に金色をした大剣を、もう一人は
杖を腰にぶら下げていて、あともう一人は弓を片手で持っていた。
「商人がここら辺を彷徨くのは危ないよ。帰りなさい」
と、弓は言った。
「いや、商人じゃなくて戦士」と言ったが三人とも
大笑いをした。そりゃそうか。こんな薄着の戦士なんている訳が無いからな………
そこで はっ! と思い出した、そう言えば前に助けられたのも弓だったと。
「ねぇ、弓使いって他に居るの?」と、聞いてみた
「そりゃ沢山居るよ。それがどうした」
この答えに う~ん ……… となった。沢山居るなら知らないかも、と思ったからだ。
次にこう聞いてみた 「君は兄弟とかは?」
「いるよ。弟がね」真っ先に弓が答えた
最後にこうも聞いてみる「その弟は今、どこに?」
その時、弓は俺の肩を掴んだ。
「まさか会ったのか!?ゼレスに?!」
どうやらあの弓使いの名はゼレスと言うらしい。
「生きてるんだ………行こう!」
と言って弓使いと大剣は走って行ったのだが
何故か杖だけは行かなかった。
「行かないの?」と聞いた途端、そいつは高笑いを始めるのだった。 そして、その姿は青年の姿から人間では無いし姿に変貌を遂げた。
「いんやぁ楽しいねぇ楽しい楽しいっ………人間の姿ってのはねぇ最っ高だったよ」
と、言い放つその姿。頭からは一本角を生やし、身体は真っ黒。そして、胸の膨らみがはち切れそうなぐらいだ………
今回だけは見逃してくれたが、次会ったら確実に殺されるだろう。
この落としてった本で対策をとらなきゃな…




