7月20日 (晴)Lv0 攻撃力78 防御力74 MP53
0 攻撃力78 防御力74 MP53
やっとモンスターを殺せた………やっとだ
きっかけはある男だった。 どうやら監視役をしていたらしい男が突然、俺を引き止めた。
俺は監視役とは知らなかったので、笑顔で振り向いたら真っ先にぶん殴られた。
「監視役なんてやめだ………お前を殺して…」
そう監視役は言って、馬乗りになって殴る
だが、その時足からまた激痛がしてきたのだった。
足の激痛は全身を巡り、頭までも支配されてしまい
そうだ。泣きたくも無いのに涙が流れる、口を閉じたくても閉じられない………
そんな姿を見てエチスケは泣いていた。多分ずっと泣いていた。
監視役は笑いながら、顔を踏みつけている。
もう………どうでもいいや。とまでなってしまった
しかし、突如顔を踏みつけていた足が止まった。
滴ってきたのはしょっぱい赤色をした何か
これは…血じゃないか。そう気づいた時監視役は倒れた。
どうやら誰かが投げた槍が、監視役を貫いたらしい
心を一突きである。
驚きながらも立ってみると、そこには赤い髪をした
少年が居た
その少年の瞳は黒く、不満そうな笑いからはもう既に戻れない所まで来ているな。と感じられた
「なぜ殺したのですか?」
と聞けば、溜息をついて
「キミの顔が気になったから。それだけ」
と答える
「狂ってる」思わず俺はこぼした
だが、少年はニヤリと笑い「狂ってるのはこの世界全てだよ。だからキミもね」
そう言って手を振りながら歩いていった。
その時、何かが俺を切り裂いた
しまった、背中を見せすぎたようだ
振り向いたらソイツは手が二本ある二足歩行の蜥蜴だった。
だが、気づいたのだ。こいつは峰打ちで済ませられないっ……と
俺は目を瞑って剣を振り下ろした。気持ち悪く潰れていく音、飛び散った血液………
こうしてやっと俺は狂えた、やっと……
ああワイシャツが洗えないじゃないか! 困ったな………




