最後の10秒
「ここ天国?」
いきなり何のことか分からない始まり方で読む気失せた人もいるかもしれない。しかしこれは最後の10秒まで生き続けた一人の英雄の話だ。この話を最後まで読んで欲しい。
〜100年前〜
?「おい、ジャスまた学校サボりかよ」
ジャス「サボりじゃねーよ、あと勝手に人の家入んな。それよりよく見ろ、この空気、新鮮な空気、美しいそr...」
そらと言い終わる前に拳骨が飛ぶ。
ジャス「痛ってーーー!」
ジャス「おい、てめえロスてめえ‼︎」
ロス「へっ、この第43魔界ヶ村の能力格闘技第6位なめんなよ‼︎」
ロス「第一お前のダサいポエムがイライラするんだ。」
ロス「あと学校休むな」
今話しているこの二人。ジャスは、第43魔界ヶ村の農民の息子。ライズ=ジャスティス
もう一人、ロスと呼ばれる少年は、同じく第43魔界ヶ村の農民の息子。ルシル=ロスト
この二人は第43魔界ヶ村の英雄学園を目指す思春期真っ只中の高校2年。
ちなみにここは人間は居ない魔界だ。
ちなみに英雄学園とは、人間界でいう警察学校みたいなところ。
ジャス「いいよなぁ…お前は能力にも恵まれて…」
ロス「だろぅ‼︎」
説明しよう。魔界では誰もが一つ超能力を持っているのである。
ジャス「俺なんて投げたものが命中する能力だぜ?全然華やかじゃねーよ。」
ロス「でも俺は強いと思けどなぁ、ま、俺にはかなわんけどな‼︎」
こういうときうぜえ。とジャスは思う。
ロス「あっ、やべえ俺もう行かなきゃ!」
ジャス「お、そうか。また明日な~」
そんな会話をしてロスはジャスの家をあとにする。
ジャス「あ〜疲れた~、明日のためにも寝るか」
「ドガん‼︎‼︎‼︎」
ジャス「!?!?」
寝ようとしたつかの間遠くで爆発音が。
いきなりの事過ぎてジャスはしばらく硬直。
ジャス「いや待てよ、あの音、あの方向!」
よく学校をサボり色んな音を聞いてるジャスは耳がいいのである。
ジャス「ロスがいつも帰る時のルート!」
考えるより身体が先に動く。
ジャス「ロス、無事でいてくれ!」
到着してジャスは息を飲む。いつもは平和な魔界ヶ村。ロスのいつもの帰りの一本道。
しかしその日だけは違ったようだ。
ジャスの目の前には、一人の男。そしてその男の能力だろうか、周りが火の海に。そしてさらに恐ろしいのはジャスとその男。めがあったようだ。
ジャス「えっ?ヤバィ‼︎」
すると後ろから聞きなれた声が。
ロス「おーいジャス大丈夫か、、、って何だコレェ!」
ジャス「何でお前ここにいるんだよ。」
ロス「何でって、、そんな事より火が、ヤバイって逃げるぞ!」
ジャス「あ、そうだった!」
男「ごちゃごちゃうるせえ、殺すぞ」
男に目をつけられた。
ジャス、ロス「……」
男「見ての通り俺は犯罪者だ。」
男「無差別殺人とかがしたくてなぁ、こうしてこの道を火の海にしたんだよ。」
男「逃げようとかしたら殺すからな?まあどっちみち火の二酸化炭素で中毒死するけどな。」
ジャス、ロス「っぷ、、がっはっはっwww」
男「何がおかしい?」
ロス「自分から犯罪者とかwwうけるw」
ロス「それに見た感じおっさん火系能力だろ?」
ロス「だとしたら俺との相性最悪だぜ?」
そう言うとロスは火の海の近くにいき、火に手を近づける。
男「おい!動いたら殺s..」
男が言い終わる前に男は敗北を確信した。
ほんの一瞬、ほんの一瞬で今まであった消防車が駆けつけてもすぐには消えないような炎が消えたのである。
ロス「なっ?言っただろ?」
男「っ・・・」
20分後、ロスが男を見張ってる間、ジャスが警察を呼び男は無事つかまったようだ。
その後ロスは表彰を受けるが浮かない顔をしている。
ジャス「お前、持っと自信もてよ?まじですげえ事なんだぜ?」
ロス「お、おう…」
ジャス「なんかあったのか?」
ロス「実はよ、あの男マジで犯罪グループの一員でそのメンバーから手紙が来たんだ。」
ジャス「おまえそれ警察に言えよ‼︎」
ロス「言える内容じゃねーよ…」
ロス「なんか心配かけて悪いなまた明日な」
ジャス「おい、待てよロス‼︎」
ロスはその場を逃げるように去る。ジャスはこの時ロスがもう見れなくなるとは思ってもいなかった。