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前世からの使命  作者: ろっく
~小林side②~
7/9

001

「よいしょっと。」


地面でへこたれている星空さんを抱っこして持ち上げる。


奇声の1つ上げるかと思っていけれど驚いて声が出ないみたいだ。ならばと一言付け加える。


「お持ち帰りするね。」


耳元でつぶやくように言うと、返事を待たずに空へ飛び立った。


「……え!?ちょっと放してよ!」


しばらく固まっていた体が激しく動き出した。大人しい子だという印象だったんだけれど。まあ、この状況じゃ抵抗しない方が不自然か。


「星空さんには何もしないからさ。」


これは本音だ。今は彼女に危害を加えようという気はない。まあ、信じてくれないだろうけど。


「い、家に帰るーー!!」



反抗の仕方が意外と可愛かったのでしばらく放置していたが、そろそろ相手が面倒になった。行く先を見られても困るし。


時々欠伸をしているところを見ると眠いのだろう。ならばと星空さんの体をゆっくり揺すってあげる。


Zzz……


やはり効果があったようだ。気絶させるよりこっちの方が気分が良い。


「……。」


少し星空さんの顔を見ていた。見とれていたわけではない。少し考え事をしていただけだ。


今なら、星空さんを襲って楽に奪うことが出来るなぁ、と。


でも何もしないと決めたから、やらない。本当はやった方がいいのかも知れないが……。


「まだ……大丈夫。」


決意固めて、飛ぶスピードを速めた。








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