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前世からの使命  作者: ろっく
第2章「非日常の侵略」
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「おはよー。」


「あかりぃーおっはよー!」


はい、フツーに学校です。眠い……。


「あかりぃ、眠そうだね。夜遅くまで勉強でもしてたのかっ!」


「してないよ~。眠れなかっただけ。」


これは嘘ではない。あの後、テレパシーで小林君を呼び出して部屋には戻してもらったけどね。


「プっ!…アヒャヒャヒャシャ…フフッ…アハハ」


朝から盛大な笑い声が廊下に響く。小林君だ。彼は笑い上戸で、常に笑ってるんじゃないかと思うほどだ。


ちらっと彼の様子を窺ってみる。昨日色々とあったのに、何一つ変わった様子はない。


「呑気な奴……。」


つい声に出てしまう。


「え、小林君が?」


友達にも聞かれてしまったようだ。ここは笑ってる誤魔化す。


私も平静を装って過ごしていた。クラスが違っていて良かった。あまり気にしなくてすむ。……笑い声は度々聞こえたけどね。


~昼休み~


「中庭でお昼食べよ♪」


私はいつも友達と中庭でお昼を食べていた。今日も当たり前のように中庭へ向かう。


「……ゲッ。」


教室を出て一本道の廊下を歩く。その廊下の向かいから、小林君が歩いて来るのが見えた。このままではすれ違ってしまう。


「あかりさ、最近小林君に挨拶されてない?もしかして……。」


「ないからっ!」


友達の言いたいことが分かったので遮る。命を狙っているのに、好意があるはずがない。


ただ、挨拶されているのは事実だった。これも私に近づくためだったのかな?なんて考えてしまう。


「こんにちは。」


「えっ?あ、うん。」


しまったー!考え事をしてて、近づいてくるの忘れてた……。友達はクスクス笑っている。


「……なに?」


「なんでもな~いよ♪」


今日のお昼は、小林君の話で持ちきりだった。



今日の学校生活は、普段通りに過ごすことが出来た。彼からのテレパシーも来なかったし、何の変わったこともなかった。挨拶も、一応普段通り、だし……。














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