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「……。」
夜の12時ごろ、部屋のベッドに仰向けになり物思いに耽る。今日の出来事を思い出していた。
「星空さん……。」
この女の子のことは知らないわけではなかった。クラスが隣ということもあり、挨拶を交わしたことはある。まあ、意図的に挨拶をしていたのだけれど、挨拶をし始めた時は、深い意味などなかった。
手に持っていた銃を投げ捨てる。これはただのレプリカだ。家から持ち出したのは今日が初めてだった。
「星空さんも……なのか?」
僕は星空さんに何かを感じていた。今までは、ただの大人しい系女子としか見ていなかったけれど。
「今日、確かに感じたんだ……。」
ベットから降りる。指をパチンと鳴らすと、服が変わった。
決意を固め、窓を睨む。