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前世からの使命  作者: ろっく
第1章「一滴の非日常」
1/9

001

「うわぁ……凄いね。」


「あかりもそう思う?」


私、星空あかり。高校の一年生。今はなんと、校外学習の真っ最中です。



「前半はこれで終わりでーす。あっちの公園で昼休み。1時までなー。」


学年主任の先生の言葉で時計を見る。今の時間、12時。


「あ、あと一時間もあるよ。」


「そうなの?じゃあゆっくり出来るね。」


友達に連れられ早速公園にくる。


「どこ座るー?シート引く?」


「あそこのベンチが良いんじゃない?」


友達に勧められたベンチは、目の前に木々がそびえる所にあった。私達はそこのベンチに腰掛ける。虫が沢山飛んでたけれど、景色は良い。


「「いただきまーす!」」


ベンチに座るなりいきなりお弁当を広げる。おやつも大量にある。


「あかり~。その卵焼きちょーだい!」


「じゃあウインナー欲しいなぁ~。」


「えー!これは駄目っ!」


「ケチだなぁ~。」


こんな会話をしつつゆっくり食べていた。周りがわいわい騒いでる中、二人で静かな一時を過ごす。


「あ、あと20分で休憩終わっちゃうよ。」


友達の一言で時計を見る。今の時間、12時40分。


「本当だ、早いね……。」


「ねー。んじゃちょっと遊ぼっ!」


二人で一斉にベンチから立ち上がった。何しようかな~。


そんな事を考えていた時、前方から視線を感じた。多分、前方右上。


目の前には樹が生い茂っている。なのに、前方。しかも右上……?


私は咄嗟に視線を感じた所を見る。そこには大きな樹が立っていた。


「どうしたの?何かあったの?」


「う~ん。」


上の空で返事をし、目を凝らして見る。すると、その大きな樹の枝に人影が見えた。


遠くてよく見えないけれど、視線の主はこの人な気がする。きっと、枝に腰掛けているんだろう。


5秒ほど睨み合っただろうか。相手に動きがあった。突然樹から降りて、走りだしたのだ。


「あ、待って!」


私も咄嗟に追いかけた。呆然と立ち尽くしている友達を置いて。





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