4.街門と衛兵
魔法書に使い魔契約の魔法が載ってたのを思い出した
やり方は簡単、使い魔契約の魔法を発動し相手に使い魔になってくれるかを聞く、相手が了承すれば契約が完了する、その時に名前を決めた方がいいらしい
早速やってみよう
「使い魔として一緒に来てくれる?」
魔法を使い、問いかける
「ピィー」
何かが繋がったような感じがして少しだがスライムの感情が伝わってきた…気がする
「これからよろしくね、スラすけ!」
「ピィ!」
そんなこんなでオトモが出来た
〜レーザンの街・正門前〜
「そこのローブ、止まれ!」
いきなり門番に呼び止められた
「?どうかしましたか?」
「検問みたいなものだ、すまないがフードを外してくれ」
盗賊達が街に入らないためらしい
「分かりました、それと使い魔は街の中に入る事は出来ますか?」
腕に巻きついて隠れているスラすけのことを今のうちに聞いておく
「小さいのにもう使い魔がいるんですね、契約がお済みでしたら問題ありませんよ、ただ使い魔が不祥事を起こすと契約者の方に罰則がいきますのでご注意下さい」
素直に従ったからだろうか、いや、子供相手だからだろう、対応が丁寧になった
「丁寧にありがとうございます」
ついでに冒険者ギルドの場所も教えて貰う
「よろしければ使い魔を見せて頂いてもよろしいですか?」
「かまいませんよ、出ておいでスラすけ」
ニュルッと袖からスラすけが出てくる
「ピィー!」
「ブルースライム!?珍しいですね」
青が基本色だと思ったら違うらしい
「スライムは初心者が戦うのでは無いのですか?」
「スライムは魔法でしか倒せないんですよ、それに普通はグリーンです」
ゲームだと一番最初に戦うモンスターだったから気にしなかったけど、結構レアモンスターだったらしい
「それでは自分はこれで失礼します、ご協力ありがとうございました」
「お務めご苦労様です、何かあればお願いします」
そう言って微笑み冒険者ギルドへ向かう
契約魔法=該当属性無し、魔法使いと魔物の間にパスを繋ぐ魔法、お互いが了承しなければ成功しない