第7話
「では97式重爆をメインに乗るようにして護衛に96艦戦を使うとしよう。そういえば赤トンボは機体数の解放の条件には入らないのか?」
『初期装備になりますので対象外になります。』
ということは今は一機だけだということか、そう考えながら96艦戦と97重爆に燃料と弾薬を補充しておく。その画面に見慣れないものが加わっている。
97重爆
爆弾 50キロ爆弾=魔力10
100キロ爆弾=魔力20
250キロ爆弾=魔力50
500キロ爆弾=魔力100
爆弾の重量50キロにつき魔力が10増えます。
念のため使わないとも限らないので50キロ爆弾を15発搭載させる。そのあと基地を収容し離陸準備に入る、不自然に草も何も残っていない所は滑走路の跡のようだ。97重爆の中に入って胴体を確認すると結構広い、機銃は勝手に動くそうだがどんな風に動くのか見てみたいな。敵がいないから無理かと思いつつコックピットに移動する。
「十分な広さだな、尾部機銃が無いのは我慢するか。」
座席について飛行帽を被る、これヘルメットに出来ないかな?とか考えているがそのうち装備ガチャで出るだろうと考え直す。その後スターターでエンジンを起動させる。後ろでは96艦戦もエンジンを回している、十分にエンジンも暖まったので離陸する為に滑走に入る。96艦戦より重いので離陸距離は長いがそれでも危なげなく離陸出来た、少し飛行場があった所で旋回する。この世界で始めて居たところだから離れるのも何か寂しいものがある、数回旋回し終わったあと騎士のいるところまで移動する。約二時間程の飛行で到着出来た、まだ亡骸の近くにいたが問題はないようだ。着陸して話しかける、草原は予想通り重爆の重量にも耐えられた。
「問題はなかったか?」
驚いて口をパクパクと金魚のようにしている。
「こ、これは何だ?この間の物と全く違うじゃないか!」
何と言われても説明はしにくいんだが・・・、説得は諦めよう。
「これは人がいっぱい乗れるものだ、そう思ってもらったので構わない。それより街に向かわなくてもいいのか?」
改めてそう言うとその事を忘れていたのか顔色が変わる。
「そうだった!急いで行ってもらえるか?」
「別に構わんよ、では乗り込め。」
乗り込んだ後にも色々と問題があった、何故鞍が無いのかとか機銃の引き金を引こうとしたりだ。
「いい加減席につかんか!連れていかんぞ!」
さすがに許容できなくなり怒鳴ると縮み上がってしまった。
「出来るのならば最初からそうせんか、まったく。」
副操縦席に座らせた後しっかりとベルトを付けさせる(半ば強制的に)。ようやく安全に離陸出来たので街に向かう、指示された方に向かうと確かに街があった。だがそこは襲撃を受けている真っ最中だった。どうするべきか。
次は爆撃かな?




