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機翼  作者: ニド
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第6話

「・・・ここは!?」

明け方近くになって女騎士が目を覚ます。

「起きたか、腕が折れていたがよく眠れたか?」

「ああ、痛みもなくって・・・そうじゃない‼」

朝食の準備をしながら見ていると添え木をしている腕をブンブンと振るう。さすがに少しは痛いようだ。

「馬鹿な真似はするな、余計に治りが遅くなるぞ。」

ゴチンと拳を頭に叩き込む、こっちを涙目で見てくるがわざわざモルヒネを使って治療したのだから無駄になるようなことをしないでほしいものだ。

「まったく、それで意識が戻ったのなら何であんなところにいたのか教えて貰えないかね。」

こっちをジロリと見るだけで何も話しては来ない、それどころかこちらを怪しんでいるような目付きだ。

「・・・そんな視線を受けてまで助ける必要はないな。後は自分の好きにすると良い。」

そう言い96艦戦に乗り込もうとするがその前にペガサスの遺品を投げて渡す。

「それはお前さんの近くで死んでいたペガサスの尻尾だ、飼い主ならキチンと供養してやれよ。」

話は終わったと判断し操縦席に座りエンジンをスタートさせる。

バン、バン、バラララララ

「エンジンよし、では上がるか。」

ブレーキを外し、滑走に入る。昨日の段階で離陸には充分な強度があることはわかっているのでスムー ズに進む。その時

「待ってくれ!!」

機体の前方に飛び出てくる、急ブレーキを踏んで停止させる。飛び降りてから掴みかかり

「馬鹿か!!死にたいのか!!」

「これ以外に方法が無いだろう!!」

「今度はまともに話す気にでもなったのか!!?」

「ああ、先程はすまなかった、命の恩人に対しての態度ではなかった。反省している。」

「そういう態度がとれるのならば最初からとれば良いものを、全く次は容赦する気は無いからな。」

「本当にすまなかった、改めて自己紹介させてくれ。私はレオナ・フォンデという、よろしくお願いしたい。」

「私は・・・」

はて?私の名前は何だったかな。うーん思い出せん。この際新しい名前でも名のるか。

「私はニドだ。」

「分かった、ニド殿だな。」

「で、どうしてあんなところに居たんだ?何かに襲われでもしたのか?」

「そうなんだ、私は今学校に通っているんだが長期休暇で実家に帰ろうとしてたんだ。後少しで実家の街に着くから休息しようと地上に降りようとしたときに上からグリフォンに襲われて、何とか撃退したんだけどそこから先は記憶が無いんだ。」

落っこちたのは間違いないだろう、ペガサスは傷付きながらも主人を守っていたが限界に達して死亡したという所か。

「そうか、では私が送ってやろうか?」

「良いのか?」

ガバッと顔を上げてこちらに詰め寄ってくる。

「一旦荷物を取りに戻っても構わないなら良いが。」

「町で用意は出来ないのか?私の家は結構な金持ちだからある程度は揃えられるぞ。」

「大事なものでな、二時間程待っていてもらえるか?」

「分かった、でも早く帰ってきてくれ。一人は寂しいんだ。」

プルプルしながら言ってくる。これは早く帰ってこんといかんな。行きとは違い全速飛行で基地に帰還する。

「装備ガチャで多人数機出せるかなー?」

基地に降りて補給を済ませると装備ガチャを見る。


装備ガチャ

新たに爆撃機を追加する場合には1000ポイント必要になります。現在追加できる機体は97式重爆撃機、96式陸上攻撃機、97式艦上攻撃機、99式艦上爆撃機、98式直協機になります。ちなみに多人数機の場合は自動で攻撃する機能が付き、サブパイロットがいる場合は自動飛行が可能になります(ただしマップを作成しているところにしか行けない)。


97艦攻はどれが出るんだ?

『二号艦攻です。』

やっぱりか、あれ固定脚だから見た目がな。

『頑張って改造するしかありませんね。』

「そうなるか。」

1000ポイントを使って装備ガチャを強化する。

『装備ガチャのレベルが上がりました、それに伴い従属機が選択できるようになりました。現在は一機選択できます。細かい説明は必要でしょうか?』

「頼む。」

『はい、従属機は自分が所有する機体から選択できます。飛行時間の蓄積は半分になりますがたまります、ですが燃料は変わりませんので燃料切れで落ちることもあります。』

「数はどうやったら増やせる?」

『装備ガチャから新しい機体が手に入ると一機ずつ増えます。他に質問はございますか?』

「いや、大丈夫だ。」

『わかりました、御用の際はまたお呼び下さい。』

これは実にありがたい、逸る気持ちを抑え外見は変わらない装備ガチャを引く。


コロン、パカッ


『97式重爆撃機を入手しました。型は一型になります。』

よし、これであの騎士を乗せても大丈夫な機体が手にはいった。

97式重爆撃機一型:日本陸軍が初めて手にした世界水準の爆撃機、初期の段階から燃料タンクに防弾装備を施していた。後に出てきた一式陸上攻撃機よりも速く太平洋戦争において陸軍の主力爆撃機として長く前線で使用された。

速度442キロメートル

武装7.7ミリ連装旋回機銃一、7.7ミリ単銃身機銃二

航続距離1400キロメートル、爆弾500キロの場合

爆装50キロ爆弾×15~20、100キロ爆弾×7~10、250キロ爆弾×3~4、500キロ爆弾×2

ポイント 9300

消費 装備ガチャのレベル上げ 1000

残り 8300

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