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【超ショートストーリー】女神な彼女からのSNSスタンプで俺は恋しくなる

作者: 蹴神ミコト


『今、山田くんはなにをしているのかな?』



このメッセージ1つでも送ってきた人によって意味は全く変わる。


清楚な女の子だったらほんのり微笑んで首を傾げているだろうし、大寝坊をかましたときに担任から送られてきたら威圧感のある言葉だろう。


ちなみにこれは先日連絡先を交換できた俺が一方的に片思いしている高橋さんからのメッセージだ。

しかし高橋さん側から送られてきたと言うことは…も、もしや向こうも俺のことが気になっているのでは!?



『俺は宿題をやってたよ』



嘘である。ちょっと良い格好したかったのだ。

スタンプが送り返されてきた。

高橋さん可愛いからなぁ、きっとスタンプもファンシーな感じなんじゃないかな。



《電柱におしっこかける犬》




…は??


え、いや、なにこれ??




『ごめん、スタンプ押し間違えちゃった!』




うん、一瞬めちゃくちゃ焦ったわ。

高橋さんが慌ててる姿が浮かぶ、うーん可愛い。

メッセージとスタンプがきた。




『こっちだよね』

 

《砂におしっこしている猫》




高橋さんんんん!?

高橋さんってこういう人だったの!?

誰にでも優しくて気配りできる女神みたいな容姿と慈愛と独特なセンスをお持ちだったの!?


センスは人それぞれとしてこのスタンプを選んだ意図を知りたい、考え方を知るのは相手を理解するのにとても大切だから。


『どうして宿題からそのスタンプになったのさ』と俺はメッセージを送ってみた。



スタンプが送り返されてきた



《筋肉を誇示するマッチョ》




どうしよう、俺はこんなにも恋しくなるのが初めてだよ。

日本語がとても恋しい。

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