↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ありあけの月 ──暁──  作者: 香居
一章 久寿三年(一一五五)四月~十二月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/225

西対を後にして




 乾対とをつなぐ渡殿に歩を進めている時。


「若様。口になさることには、お気をつけられませ」

「うむ。……なぜ吉野が気を失ったのかは、わからぬが」

「あの子は、若様の会に入っていると申していたではありませんか」

「それは聞いたが」

「好意を寄せる方から『三日夜の餅』などと仰られたら、求婚されたのかと思いますわ」

「求婚? 私は童だぞ?」

「生まれながらにして、婚約なさっている方々もいらっしゃいますのよ」

「……あぁ、そうだったな」


 失念していた。


「私は、そのようなつもりはなかったのだ。三日三晩という言から、ふと連想しただけで」

「状況をお考えになるべきでしたわね。無自覚はほどほどになさいませんと、まことの『光の君』となりますわよ」

「私には一夫多妻はできぬぞ。それに足る才覚があるとも思えぬ」

「もしそう思われるのでしたら、ご自重なさいませ」


 近江に、こんこんと叱られた。自重と言われてもな……意図した言動ではないゆえ。

 思うことを口にするというのも、なかなか難しいものなのだな。


お読みいただきありがとうございます。

またブックマークや評価などにも感謝いたします。

次回更新は、5月16日23:00頃を予定しております。


誤字脱字がございましたら、ご指摘いただけますと幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。