表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【4月7日より】ありあけの月 暁編【改稿中】  作者: 香居
一章 久寿三年(一一五五)四月~十二月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/126

愛好家の会なるものがあるらしい(一)




 波多野の方々への挨拶のため、私は御簾の前で立ち止まった。


「立ち姿もお美しいわ……!」

御仏(みほとけ)の生まれ変わりかしら」

「あら。それならお釈迦様でなくて? 光の君のまことのお生まれが、お釈迦様と同じ日ですわよ」


 彼女たちの控えめだが弾む声は、前世の少女たちに通ずるものが……最後の言は、先ほどの警察犬の者か?


「なぜ、そなたが存じているのだ?」


 私は御簾越しに問いかけた。


「……っ……光の君……」


 鼻高々に申していた者と同一人物とは思えぬほどの、消え入りそうな声。


「咎めている訳ではないゆえ、案ずるな。呪術に使おうなどと、そなたは思わぬだろう?」

「そ、そのような恐ろしいこと、致しませんわ……!」

「ならばよい。なぜ存じているか、問うてもよいか?」

「……わ、わたくし……『光の君愛好家の会』に、入っておりますの……」

「私の?」


 そのような会があるのか。知らなかったな。対象が異母兄上方ならばわかるが。


お読みいただきありがとうございます。

またブックマークや評価などにも感謝いたします。

次回更新は、5月12日23:00頃を予定しております。


誤字脱字がございましたら、ご指摘いただけますと幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ