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【4月7日より】ありあけの月 暁編【改稿中】  作者: 香居
一章 久寿三年(一一五五)四月~十二月

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有能なお付き




 私室へ戻ると、


「申一刻から申二刻(午後三~四時)の間なら良いかも……とのことですわ」


 近江から北対の返答を伝えられた。

 ここ連日で、常盤の義母上が体を起こしていられる時間帯らしい。長くは無理のようだが。


「ではその辺りで、見舞いを取り次いでくれ」

「かしこまりました」

「そなたの有能さ、私も見習わねば」

「若様……お心遣いはありがたく存じますが、できれば小出しにしてくださいませ。朝から心の臓が跳ねるようで、落ち着きませんの」

「心の臓が? 薬師殿に診てもらうか? そなたに何かあれば、私も落ち着かぬ。仲綱殿にも申し訳ない」

「ですから……わたくしが慣れるしかないのでしょうね」


 近江が困ったようにため息をついた。


「憂いごとは申せよ。大切なそなたに、いらぬ我慢はさせたくない」

「若様……!」


 なぜか叱られてしまった。きっと私の精進が足りぬせいだろう。

 これは体がだるいなどと言っている場合ではないな。午前の学問に励まねば。


お読みいただきありがとうございます。

またブックマークや評価などにも感謝いたします。

次回更新は、5月9日23:00頃を予定しております。


誤字脱字がございましたら、ご指摘いただけますと幸いです。

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