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些細な、されど大いなる歪み(一)




 幼い頃。私の内には、疑念と葛藤が渦巻いていた。


 置かれた環境に不満があった訳ではない。

 我が家には、母上と称される方がお三方いらっしゃる。正室である母上と、側室である義母(はは)上方だ。住まいはそれぞれ別棟だが、家族仲は良好。私たち兄弟も、同母異母問わず仲が良い。

 また武家であることから、父上や異母兄(あに)上方の官位は高くなかったが、別段どうということもなかった。


「いかなる身の上にあろうと、己の責務を全うするのが、人としての誇りというもの」


 源氏の長でいらっしゃる源のお祖父様──為義公の教えが功を奏したのだろう。


 清和天皇陛下の末裔であるという誇り。

 己の立場をわきまえ、相手の立場を慮る。


 皆がこれらを心に留めながら生活しているからこそ、邸内には、いつも笑顔があふれていた。


お読みいただきありがとうございます。

またブックマークや評価などにも感謝いたします。

次回更新は、4月8日23:00頃を予定しております。


誤字脱字がございましたら、ご指摘いただけますと幸いです。

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