俺(なんかええことないかな)
俺(ニュースをつければ少子化、貧困格差、戦争犯罪、テロ……いやなニュースばっか。誰かなんとかしてくれよ!!!)
シャララン シャララン〜ボフン!!
神「私は神だ、なんでも望みを叶えてやろう」
俺(え、願いが通じた!??なんでだ?ってか神ってこういう感じなの?鏡餅そっくりなんだけど、なんでや?食べれそうやぞ。てか願い叶うって、いやいやもしかしたら悪魔とかの類かもしれんし…)
神「本物だ。私の外観はお前の潜在意識下にある神のイメージが投影されているにすぎん。だからはやく願いを言え。)
俺「あのー、神様疑うようで悪いんですけど、なんで今このタイミングなんですか?そりゃさっきそう嘆きましたけど、何故いきなりこうなるんかどうもわからないっていうかちょっと怖いというか…」
神「3…2…1」
俺「あわわわゎ!わかりましたわかりました!えっと…そだ!世界平和!!世界平和にしてください!!」
神「承諾した。あるべき世界の通過線を分岐させる故、少し時間がかかるが今日中にはその願い、叶えよう。ではさらばだ」シュン
俺(…勢いであぁ言ってしまったんやけど、よかったんかな。いや、世界平和は人類の悲願や。ああ急き立てられて我ながらベストな解答したもんや。95点やな。さっ、これからどうなるんやドキドキ…)
一年後…
なんと世界は平和になった。世界からは争いという概念がなくなり、人々の心からは競争心もなくなった。
D・トランプの伝説の会場内総スタンディングオベーションの演説から一年、今やトランプの目標は歴代大統領で最も多くの移民を受け入れるものに移行し、異議を唱えるアメリカ国民はもちろん1人もいない。オバマも笑顔だ。怪我の功名か、今アメリカはアメリカとシリアを繋ぐ超巨大なトンネルを建設中で、結果的に雇用創出量も歴代一位になっている。韓国が慰安婦問題にかこつけて新たな10億の経済援助を要求してきたが、日本はそれだけでいいのかと1兆円の経済援助を実行し、次は10兆だと安倍総理も意欲的だ。今や彼の支持率は100%になっている。
誰もが夢見た平和な世界。それは自分の人生を嘆く1人の男のぽっと出の思いつきで叶えられたことは、誰も知らない。知らなくてもいいのだ、人々の笑顔があふれているなら。