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(仮題)冒険者になりたいんですが?(威圧)  作者: からあげちゃん
第1章 異世界へ
8/16

第5話 他者との比較

少し間が空いてしまいました。m(_ _)m

誤字脱字等のご報告ありましたらお願いします。


莉絵の鑑定が抜けていたのを修正しました。

第5話 他者との比較


その後、俺は訓練場に1番近い部屋を無事確保する事が出来た。


床はフローリングのようになっており、普通のベッドが1つ、机、イス、小さなクローゼットがそれぞれ1つずつあった。


それに窓がそこまで大きくないが、ガラスで出来ていた。


(ガラスか…技術的にはそこまで低くないのか?)


少し濁りがあるものの採光には十分な品質のガラスで、技術的にもそれなりに進んでいる事が窺える。


窓の外には王城の裏手にある森が広がっている。


(ここには魔物は出ないのか?)


と、窓の外を見ているとドアをノックする音が聞こえてきた。


「?どうぞ!」


「お邪魔します…」


と入ってきたのは莉絵ちゃんだった。


(部屋は決められたみたいだな)


「部屋は確保出来た?」


「あ、はい大丈夫でした。」


「じゃあ早速少し話そうか、そっちのイスに座ってもらえる?」


「はい。」


俺は自分のベッドに腰をかける。


「まずは情報交換しようか。莉絵ちゃんを鑑定してみていい?もちろん俺のも見ていいから。」


「…はい。大丈夫です。」


(少し間があったな…まぁ人に見られるのはあんまりいい気分じゃないよな…)


「じゃあせーので鑑定発動しようか?いくよ?せーの!」


◇鑑定結果◇


ーーーーーーー

リエ クスノキ

Lv1

HP40

MP160

攻撃力43

守備力35

素早さ68

賢さ196

器用さ158

運61

【Passive Skill】

精霊の目

賢さアップX

MPアップX

言語理解X

【Active Skill】

鑑定6

神聖魔法X

精霊魔法X

神霊魔法Lv1


【称号】異世界人 異世界へ渡りし者


精霊王女の加護

ーーーーーーー


(俺のと比べると大分低めだな。ちょっと尖ってるし…それにしても筋力と硬さが消えたのは他人だからか?それと神聖魔法とか精霊魔法なんて見たこともないんだけど…)


「そろそろ見終わった?」


と莉絵ちゃんの方を見ると顔が驚愕に染まっていた。


「やっぱり俺のステータスおかしいよな…」


「…すいません。つい…」


「大丈夫だよ、薄々気づいてたし。まぁ何かあってもこのステータスなら危険はないさ…」


「そうですね。この国を出るときには私も連れて行ってくださいね?」


そう優しく微笑まれてしまっては置いていけないよなー。





「さて、少し自分の能力について話し合おうか。」


「そうですね。私は精霊魔法と神聖魔法を取得してみました。気づいたら精霊魔法の更に上位の神霊魔法まで使えるようになってましたけど…」


「精霊の目ってのは精霊が見えるようになるスキル?」


「そうです。それと精霊達と意思疎通できるようになります。」


「その精霊ってのは魔力を対価に魔法を起こしてもらうって認識でいいのかな?」


「そうです!さすが圭斗さんですね。すぐ分かるなんて…」


(ファンタジーじゃよくあるなんて言えない…)


「…精霊魔法については分かった。次は神聖魔法について教えてくれる?」


「神聖魔法は光、浄化、回復、結界の属性魔法を扱えるようになる魔法です。光と浄化はアンデッドと相性が良くて、回復はただの回復魔法よりも強力になるそうです。結界はただの結界ではなくて、魔物から認識されにくくなったり、少し特殊な結界が張れるようです。」


「へぇーなかなか良い組み合わせが出来るみたいだな」


「はい!私はあまり戦うのが得意ではなさそうだったので、後方支援系を取ってみました!」


「精霊王女の加護については分かる?」


「精霊達から力を借りやすくなるみたいで、それと魔法の構築を手伝ってくれるようになるそうです。」


(なかなか便利そうな加護だな。)


「分かった。次は俺のスキルについてだな…何から話そうか…」


その後は九元魔法や魔法の天才の効果、球体創造など神々から貰ったスキルの説明やその経緯を話した。


「やっぱり圭斗さんは特別な人だったんですね。自分が好きになった人が選ばれた人だなんて少し嬉しくなっちゃいます///」


「いやぁー、そんな特別ってわけじゃないと思うけど…」


(やっぱり特別って言葉は嬉しくなっちゃうよな…俺もガキだなー)


「圭斗さんが特別じゃなくたって私は圭斗さんの事好きですよ?」


と優しく微笑んだ。


当然、俺は真っ赤になって俯いてしまいからかわれたのは言うまでもない。




からかわれて少しして、またドアをノックする音が聞こえてきた。


「どうぞ!」と声をかけると現れたのは1人のメイドさんで、


「夕食をお持ちしました。」とのこと。


そこで俺は「2人分貰えますか?」と聞いたところ構わないらしい。しかし、


「そちらの方の部屋番号を」


と聞かれた。(そりゃ居ないとこに持ってくのなんてめんどいもんな。)


そこで莉絵ちゃんは「035号室です。」と答えた。


(035号室か…脱出の時とかに役立つかもだから覚えておこう。俺の部屋は040号室だから少し離れてるな…)


2人分の夕食を置いていったメイドが出て行く際に労う事を忘れない。


「「ご苦労様です。」」


「いえいえ、仕事ですから。」


こういう事は相手の心象を良くして、力を貸してくれるようになるので、やっておいた方が良い。


「さて、冷める前に頂きますか。」


「そうですね。思っていたより美味しそうです。」


この日の夕食は野菜がたっぷり入ったスープと牛肉のような食感のステーキ、フランスパンのようなパンだった。


パンは硬かったのでスープに浸して食べた。ステーキは塩と胡椒のみの味付けだったがかなり、食べ応えがあって美味しかった。


もちろん莉絵ちゃんは食べ始める前にこちらにステーキを託してきたが。


その後は少しこの世界について話し合った。


莉絵ちゃんは色々知っていて、この世界の暦は360日で1月30日1日24時間だそうだ。


その他にも窓から見える森には弱いながらも魔物が生息していて、新人の騎士が毎年掃討するのが慣例となっている事まで知っていた。


(誰にそんな事聞いたんだろう…案内の兵士に聞いたのか?でもそんな暇無かったよな…うーん…)


「誰にそんな事聞いたの?」


「秘密です❤︎」


(謎だ…すんげぇ気になる。)


そんな謎を残して彼女は部屋に戻っていった。

読んでくださりありがとうございます。今後もよろしくお願いします。

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